あんだーてーる小学校！4

前屈 ページ23

Aside

それから数十分、汗だくの私とチャライまま変わらないフレッシュ

因みにin体育館です

『ふぅ、はぁー…。
　何故に私だけ……』

「お前さんの体が固すぎるからだYO！
　前屈いくZE？
　はい、せーの」

んぅぅぅぅう

…ダメだ、どうしても手が床につかない
(それどころか膝の少し下までしかいかない)

「どんな動きでも柔軟じゃなきゃ成立しないZE
　ちょっと押すぞー」

1言知らせたのち、フレ兄は必死に前屈する私の背中を思いきり押した

『えっ！？あだだだだだだだ
　ストップ！ギブギブ！折れるって！
　フレ兄〜〜！？』

そんなこんなで
私はフレ兄とふたりきりでありながら、
相手が推しということも考えられない位キツイ柔軟の特訓をした。


「10cm増えたなー！
　この調子で頑張るんだZE！」

朝からこんな運動したから筋肉痛で明日私は死んでるだろう

だって筋肉という筋肉を伸ばさせられたもん

『は、はぃいー…』

気付くと時計は1時間目開始の少し前を指していたので
運動場を経由しダッシュで教室に向かった



「お、Aオハヨー！」

『おはよーキッド…』

どすっ、とランドセルを机に置き
椅子に座り1呼吸

「大丈夫？疲れてんのか？」

水筒のお茶を飲みながら、うーん…と返事を返す

ガララララッ

「皆さんおはよう。
　さぁ、国語の授業を始めますよ」

eー！？

国語っすか！？

まさかの【早起き&運動&国語】の睡眠フルコンボでトリママが物語を読み始めた頃には、
夢の世界と現実をいったり来たりしている私氏であった

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