dayflower.27 ページ27
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大「汐里ー、今日部活ないから遊びに行かん？」
智「近くに美味しいクレープ屋出来たんやって」
放課後。
滅多に休みのないしげと神ちゃんから誘われたけど、病院に行くと決めていた私は断りを入れた。
「ごめん、また今度ね」
大「えー」
智「しゃーない。のんちゃん誘おか」
クレープも食べたいけど、自分の中で�陲舛磴鵑鵬颪い燭させ�ちの方が勝った。
残念がる2人に謝り、踵を返すと向こうから歩いてきた望と目が合った。
望「晩ご飯は俺が作っとくから。ゆっくりして来ていいで」
「うん。ありがとう」
電車の時間が迫って来ていたから、私は門に向かって駆け出した。
望「てか、2人共彼女誘えばええのに」
大「女子会するから無理ってよ」
智「俺らも男子会、する？(笑)」
望「しげの奢りな」
大「嘘やろ!?」
なんて会話を聞きながら。
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淳「あ、汐里ちゃん」
「こんにちは、淳太くん」
いつもの渡り廊下を歩いていると、曲がり角で淳太くんと会った。
淳「�陲舛磴鵑茲福�俺も今から行くとこ」
「そうなんや、」
ふと、少し前を歩く淳太くんが立ち止まった。
それに合わせて私も立ち止まると、振り返った淳太くんは私の顔を覗き込んだ。
淳「…緊張してる？」
「…っえ？」
…緊張？
淳「あれ、違った？」
「いや、…」
戸惑う私を見て笑う淳太くんは、どこか寂しそう。
淳「…余命が分かってる患者さんの所に行く時、俺は毎日緊張してるで」
「…そう、なん？」
淳「情けない話やけど、扉を開けてあの嫌な電子音が聞こえたら…って、いつも思う。
自分の不甲斐なさを、身に染みて実感する瞬間でもあるしな」
淳太くんに、私は言葉を返す事が出来なかった。
上手く言えないし、医者でもない私が淳太くんの心を理解出来るはずがない。
淳「…っと、着いたわ。こんな話したから、余計緊張してきた」
手汗やばいわ、と笑う淳太くんの心は、計り知れないほど辛いんだと思う。
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mhygkj1101(プロフ) - はまちゃ。さん» コメントありがとうございます。この作品で泣いていただけることが、自分の中でのゴールなので嬉しいです！ (2018年5月14日 23時) (
レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - ステキなお話をありがとうございました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - 涙が止まらず…、ボロ泣きの状態で読みました。作者さんの表現がとても美しく、心を奪われました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - はいっ！心が綺麗な涙で満たされたくなったら来ます。 (2018年5月10日 0時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» 何度も来てください！もっと切なくなって下さい！そんな風に言って貰えると嬉しいです…！ (2018年5月7日 8時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：DAJTRTN-#
| 作成日時：2017年8月17日 22時
