dayflower.25 ページ25
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汐里と望くんが帰って、病室には沈黙が降りた。
淳「…起きる？」
「…、このままで、いい…」
意識はしっかりしないままだし、すぐに治まる頭痛も酷いまま。
顔を顰めると、視界の端で淳太が動くのが見えた。
淳「頭痛い？」
「…ん、」
隣まで来て、点滴をいじる淳太。
頭痛のせいで、浅く短い呼吸しか出来ない。
淳「苦しい？」
「ううん、大丈夫…」
ぎゅっと目を瞑り、ゆっくりと息を吐いた。
「…汐里、明日も、来てくれるかな…」
淳「ちゃんと話したんやろ？」
「…んー…」
淳「…え、話してへんの？」
話したような、話してないような。
突き放した理由は言ってないし。
てか、それだけは言ってはいけない。
淳「ほんま頑固やなぁ…」
呆れたように言われたけど、知ったこっちゃない。
淳「…俺は、少なくともこの数年は、�陲舛磴鵑瓩辰舛祺翹�してたと思うで。毎日、色んな事を」
「…え…？」
淳「やから！」
ふにっと俺の頬を摘んだ淳太。
変な顔って笑いながら、目は真剣だった。
淳「たまには、自分の好きなように生きてみたら？バチは当たらんと思うけど」
そんな事、いきなり言われても…
「…淳太の、大切な時間、使っちゃったのに…」
淳「�陲舛磴鵝�
重くなる空気と、淳太の低い声。
びっくりして横を見ると、眉を寄せた淳太が俺を睨んでいた。
淳「…いつ、俺がそんな事言ったん。最初に言ったよな？出世のために医者やってるんちゃうって」
「…ごめ、ん」
短く息を吐いた淳太の目元が光っていたのは気のせいか。
淳「…悔しいねん、俺」
「…え、…？」
…気のせい、じゃなかった。
淳「将来がある、まだ高2の男の子の命1つ救えんくて、何で医者やってるんやろってずっと思ってた」
けど、涙は流さない淳太。
そこに、医者としてのプライドを感じた。
淳「�陲舛磴鵑�悔いのない人生を送ってくれる事が、俺の願い。
…この2年間の俺の行動は報われんで良いから、この願いは聞いてくれへんかな」
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mhygkj1101(プロフ) - はまちゃ。さん» コメントありがとうございます。この作品で泣いていただけることが、自分の中でのゴールなので嬉しいです！ (2018年5月14日 23時) (
レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - ステキなお話をありがとうございました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - 涙が止まらず…、ボロ泣きの状態で読みました。作者さんの表現がとても美しく、心を奪われました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - はいっ！心が綺麗な涙で満たされたくなったら来ます。 (2018年5月10日 0時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» 何度も来てください！もっと切なくなって下さい！そんな風に言って貰えると嬉しいです…！ (2018年5月7日 8時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：DAJTRTN-#
| 作成日時：2017年8月17日 22時
