dayflower.3 ページ3
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『な、望くん大丈夫？』
『お見舞い行ってあげよっか？』
「たかが骨折やん(笑)大丈夫やで」
朝。
教室に入るなり群がってきた女子を軽くいなし、窓際の自分の席に着いた。
大「え、あいつ骨折したん？ダッサ(笑)」
智「こら」
前に座っている2人は、幼馴染みの神ちゃんとしげ。
左目の下に笑窪を作ってケラケラ笑うしげを諭す神ちゃんに、ため息混じりに言った。
「いや、ダサいのは間違ってへんから良いよ」
智「家族が言うんとはちゃうやん」
大「…神ちゃんって、優しさで出来てるよな」
「つくづく思う」
共にサッカー部の2人は、望のいない1ヶ月のフォーメーションやら何やらを予想し始めた。
会話に入れない私は、ふと窓の外に視線を移し、入道雲に既視感を覚えた。
(…あ、昨日の)
病院でぶつかった人が描いていたのも、よく晴れた空だった。
まるで、雲が今にも風に乗って動き出しそうな絵。
…また、見てみたいな。
.
？「おーい、小瀧」
「ん？あ、藤井か」
放課後、病院へ行こうとしたら、望と同じクラスでサッカー部の藤井に呼び止められた。
流「これ、望の分のプリント」
「あ、持って来てくれたん？ありがとう」
流「監督に様子見て来いって言われたから、俺も行く」
隣に並ぶ藤井と、さり気なく距離を取った。
…学校のアイドルと並んでたら、何て噂されるか考えたくもない。
斜め前を行く藤井を横目に歩き続け、目的地へ。
流「ここ？」
「ん。730号室」
エレベーターの所へ向かおうとして、庭らしき場所が目に入った。
「…あ、」
流「ん？」
「…ううん、何も」
渡り廊下の窓から、見えるか見えないかの位置から覗いていた黒髪。
何故か、確信が持てた。
昨日の、あの人だ。
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mhygkj1101(プロフ) - はまちゃ。さん» コメントありがとうございます。この作品で泣いていただけることが、自分の中でのゴールなので嬉しいです！ (2018年5月14日 23時) (
レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - ステキなお話をありがとうございました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - 涙が止まらず…、ボロ泣きの状態で読みました。作者さんの表現がとても美しく、心を奪われました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - はいっ！心が綺麗な涙で満たされたくなったら来ます。 (2018年5月10日 0時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» 何度も来てください！もっと切なくなって下さい！そんな風に言って貰えると嬉しいです…！ (2018年5月7日 8時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：DAJTRTN-#
| 作成日時：2017年8月17日 22時
