dayflower.20 ページ20
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担「起立、礼」
『さよならー』
放課後、一気に騒がしくなる教室。
冷蔵庫の中身を思い出しながらカバンを手に取った時、扉の開閉音と共に黄色い悲鳴が教室に響いた。
望「姉貴ー？あ、おった」
「望？」
ミーハーが多いうちのクラスに望が来る事はごく稀。
何か急用かと急いで駆け寄った。
「どうしたん？」
望「病院、行くで」
…へ？
「え、病院は藤井が」
望「やって、今日でリハビリ終わりやもん。色々説明あるらしいんやけど、それを流星が聞いてもやろ」
照史に連れてこいって言われたし、と言われれば従うほかない。
…出会わない事を願うばかりだ。
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照「──…で、まぁ怪我に気ぃ使ってくれたら、特にやらなあかん事はないから」
「分かった。ありがとう」
望「お世話になりましたー」
お疲れさん、と望の頭を撫でる照史くん。
怒るかと思いきや、望は案外嬉しそう？
兄弟みたいな2人を眺めていると、望がこっちを振り返った。
望「なー、姉貴。喉乾いた」
突然どうした。
「なら、はよ帰るで」
望「今！今飲みたい！」
「はぁ？我が儘言わんといてや(笑)」
こっちはさっさと帰りたいの！
…とか言えるはずもなく。
照「俺のお金使っていいから」
ズボンのポケットから財布を取り出した照史くんは、そのまま私に投げてきた。
「え、いや…」
照「俺、コーヒー」
望「カフェオレ！」
「…パシるんかい(笑)」
仕方ない。
もうここに来る事もないだろうから、1度くらいは病院のジュースを堪能してやろう。
「飲んだら帰るからな」
望「はぁーい」
リハビリ室を出て、近くの自動販売機を探す。
「…あ、あった」
コーヒーもカフェオレもある。
自分は何を飲もうかと指を彷徨わせた時。
？「…汐里？」
「っ、!?」
振り返らなくても分かる。
たった1週間でも懐かしく感じるその声の主は。
「…�陝△舛磴鵝�
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mhygkj1101(プロフ) - はまちゃ。さん» コメントありがとうございます。この作品で泣いていただけることが、自分の中でのゴールなので嬉しいです！ (2018年5月14日 23時) (
レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - ステキなお話をありがとうございました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - 涙が止まらず…、ボロ泣きの状態で読みました。作者さんの表現がとても美しく、心を奪われました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - はいっ！心が綺麗な涙で満たされたくなったら来ます。 (2018年5月10日 0時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» 何度も来てください！もっと切なくなって下さい！そんな風に言って貰えると嬉しいです…！ (2018年5月7日 8時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：DAJTRTN-#
| 作成日時：2017年8月17日 22時
