dayflower.18 ページ18
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照「望、おかえ───、!?」
俺の顔を見て、ぎょっとした照史。
「…っ、ｸﾞｽ…」
無駄に広い背中に縋り付き、溢れる涙を隠した。
「…っまた、おれぇ、しっぱ、い、したっ…」
照「…何があったん」
今でこそ、勉強に運動と卒なくこなす俺だけど、幼い頃は物分かりの悪い子供だった。
だから、物心ついて俺の出生について説明された時から、俺は姉貴の役に立とうと一生懸命だった。
役立たずは追い出されるかも、とか幼い頭で考えたんだろう。
姉貴がそんな事するはずないって、今は自信持って言えるけど。
けど、俺の行動はいつも空回り。
何なら、余計迷惑かけて姉貴が代わりに頭を下げる事も、少なくはなかった。
どんどん大人に近付いてきて、最近やっと姉貴の役に立ててきたと思ったのに。
「…�霤弔気鵑法∈把磴併�、言った…」
時間が経って落ち着いた俺は、ゆっくりと照史に話始めた。
照「何言ったかは知らんけど、わざとなん？それ」
「っ違う！」
バッと顔を上げると、体を反転させてこっちを見た照史が、俺の顔に腕を押し付けた。
照「濡らすんなら袖にしてなー」
腕を押し付けられたせいで視界は真っ暗だけど、照史が笑っているのは感じ取れた。
照「望とは、会ってまだ1ヶ月も経ってへんけどさ」
照史の優しい声が耳に届く。
照「望って、そんなんで落ち込む奴ちゃうやろ」
可笑しそうにクスクス笑う照史の声に、思わず押し付けていた腕を外した。
元小児科医として、流石と言うべきか。
照史の表情や言葉に、気持ちが落ち着くのを感じた。
照「人生、間違ってなんぼやで。そこで立ち止まらんと進めるかが、成長するかの鍵なんやで。
�陲舛磴鵑�傷付いたんと同じくらい、望も傷付いたんやろ？」
「…っ、照史のくせに…」
照「せっかく人が助言してあげてんのに(笑)」
照れ隠しに悪態をつきつつ、背筋を伸ばした。
「…もっかい、当たってみる」
照「傷付いたもん同士、言いたい事言い合ってこい。
…とりあえず、今はリハビリな」
あ、忘れてた。
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mhygkj1101(プロフ) - はまちゃ。さん» コメントありがとうございます。この作品で泣いていただけることが、自分の中でのゴールなので嬉しいです！ (2018年5月14日 23時) (
レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - ステキなお話をありがとうございました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - 涙が止まらず…、ボロ泣きの状態で読みました。作者さんの表現がとても美しく、心を奪われました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - はいっ！心が綺麗な涙で満たされたくなったら来ます。 (2018年5月10日 0時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» 何度も来てください！もっと切なくなって下さい！そんな風に言って貰えると嬉しいです…！ (2018年5月7日 8時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：DAJTRTN-#
| 作成日時：2017年8月17日 22時
