dayflower.12 ページ12
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「…脳、腫瘍…？」
淳「はい、悪性の。持って1年、最悪半年が寿命です」
目が覚めた病院で告げられた現実は、あまりにも過酷なものだった。
母「…手術、手術は？」
淳「もう少し早く病院に来てくれていれば、手術で取り除けたんですが…」
「…手術しても、治せないって事ですか」
淳「腫瘍が脳の奥深くまで進行しています。この状態では、もう不可能です」
今の今まで、スポーツが出来ていた事が奇跡だと言われるほど、俺の病気は進行していた。
大智と文一の言う事を聞いていれば、なんて後悔してももう遅い。
母「…何で、何でこの子がっ…」
淳「…入院して、治療を受けていただければ、少しでも時間を得る事は出来ます」
母親が隣で泣き崩れる中、俺はその言葉に一縷の希望を賭ける事にした。
「…先生、よろしくお願いします」
淳「全力を尽くします」
先生…淳太の言葉に、嘘はなかった。
優秀な淳太にとって、難しい症例を取って出世する事は、息をするのと同じくらい簡単。
そういう道を全て捨てて、毎日の労力を俺に当ててくれていた。
最初は申し訳なさが募ったけど、それを淳太は鼻で笑った。
淳「俺は出世するために医者になったんやない。そこは勘違いすんな」
頼もしくて、人望があって、実力が備わってる。
そんな人が主治医になってくれたんだからと、半ば意地のような気持ちで半年を過ごし。
危ぶまれていた1年をも、過ごし切った。
「ほんま、淳太のお陰やわ」
淳「淳太"くん"な(笑)…でも、�陲舛磴鵑竜せ�ち次第やから、正直俺は何もしてへんよ」
"�陲舛磴鵑覆蕁�奇跡起こせるかもな"
淳太はそう言ってくれたけど、自分の体やから分かる。
…俺は、もう長くはない。
多分、淳太もそれは分かってた。
優秀なこの人が、患者の寿命を見誤る訳がない。
淳「…これ、暇つぶしに。良かったら」
そんな淳太やから、俺に、新たな楽しみを教えてくれたんだと思う。
「スケッチブック？」
絵を描く事。
−−−−−−−
評価お願いします。
もしかしたらこれ、思ったより短くなるかも…
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mhygkj1101(プロフ) - はまちゃ。さん» コメントありがとうございます。この作品で泣いていただけることが、自分の中でのゴールなので嬉しいです！ (2018年5月14日 23時) (
レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - ステキなお話をありがとうございました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - 涙が止まらず…、ボロ泣きの状態で読みました。作者さんの表現がとても美しく、心を奪われました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - はいっ！心が綺麗な涙で満たされたくなったら来ます。 (2018年5月10日 0時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» 何度も来てください！もっと切なくなって下さい！そんな風に言って貰えると嬉しいです…！ (2018年5月7日 8時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：DAJTRTN-#
| 作成日時：2017年8月17日 22時
