dayflower.11 ページ11
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田舎生まれ田舎育ちの俺にとって、小さい頃から"病気"なんて言葉とは無縁の生活を送っていた。
都会に住む同年代の子がゲーム機で遊ぶ年頃、俺は近所の友達と木登りやら川遊びやらをして楽しんでいた。
体は決して丈夫ではなかったし、今でも平均より細身だけど、これからも人並みに過ごせると思ってた。
中学に上がるタイミングで、親の都合で都会ど真ん中に引っ越した。
入学式は全く顔ぶれが違ってて戸惑ったけど、友達はすぐに出来た。
バスケ部に入部して、新たに没頭できるものを見つけられた。
…異変は、その頃からだった。
「…っ、」
中「どした、また頭痛？」
2年になってから、頭痛をよく起こすようになった。
部のエースとして先輩からも期待されてたから、最初はその圧から来てるやつかと思ってた。
けど、日が経つにつれてそれは部活中に留まらなくなった。
「いっ…」
浜「�陲舛磴鵝�」
悪くても偏頭痛だと、自分を誤魔化してた。
中「いつからやねん、それ」
浜「いい加減病院行ってや！」
チームメイトで親友の、大智と文一にもそう言われる始末。
「大丈夫やって。試合もあるし、そもそもそんな暇ないわ(笑)」
この時言う事を聞いていれば良かったのに。
頭痛を甘く見ていた俺を地獄に突き落としたのは、3年の夏、中学最後の試合中。
相手チームとのアクシデントで転んだ俺は、そのまま頭を強く打った。
浜「�陲舛磴鵝�大丈夫か？」
"大丈夫"
文一の呼びかけに確かにそう答えたはずなのに、自分の声が耳に入ってこない。
大智の差し出した手を掴む事も出来ない。
(何や、これ…)
混乱している頭に比例するように、どんどん暗くなる視界。
担架を持った人が俺の元に来るのを見る前に、俺の意識は完全に途絶えた。
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mhygkj1101(プロフ) - はまちゃ。さん» コメントありがとうございます。この作品で泣いていただけることが、自分の中でのゴールなので嬉しいです！ (2018年5月14日 23時) (
レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - ステキなお話をありがとうございました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
はまちゃ。(プロフ) - 涙が止まらず…、ボロ泣きの状態で読みました。作者さんの表現がとても美しく、心を奪われました。 (2018年5月14日 23時) (レス) id: ec8b28c16d (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - はいっ！心が綺麗な涙で満たされたくなったら来ます。 (2018年5月10日 0時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» 何度も来てください！もっと切なくなって下さい！そんな風に言って貰えると嬉しいです…！ (2018年5月7日 8時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：DAJTRTN-#
| 作成日時：2017年8月17日 22時
