Propose 005 ページ5
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7/27 午後7時
分かってるよ、そのくらい。
そう思って行動しても振り払えない腕に彼の力の
強さに何とも言えない気持ちになる。
結局はスタートラインにも立てなかったんだ。
優斗「作間に気に入られてんのか何なのか、おれ
にはサッパリだけどあんま無理すんな」
A「ゆうと、」
優斗「根っからモテる奴、おれ好きじゃねーから
お前の味方でいてやるよ(笑)」
A「ふふ、何それ」
" また良いのあったら付き合ってやるから
今日の合コンはなし "
いつも優斗はそうやって私のことを甘やかして
くれる。それが良いのか悪いのかで言えば悪い
可能性の方が高いだろうけど昔からお兄ちゃんの
ように思っているから頼ってしまう。
優斗「じゃあな」
A「ねえ！優斗！！ 」
優斗「ん？」
A「…………あり、がとう」
不器用に伝えたその言葉に彼は背を向けたまま
手を振り上げた。よし、切り替えなくちゃ。
単純な私はコンビニにでも寄ろうと優斗と同じ
ように背を向けようとすると
龍斗「待って、Aちゃん」
A「っ？！……なに？」
龍斗「これ、何か持ってたから使って」
A「へ？要らないよ」
" 靴ずれしたんでしょ？はい "
そう言って数日前のように頭を撫でられる。
でも前と違うのはほんの少し焦ったような声色で
いつもより優しく頭に乗せられたこと。
………………ダメだ、私。
A「っありがとう、お礼は何かする…っ！！」
そんな風に吐き出して場所を後にする。
彼の発する「バイバイ」には無視を重ねるんだ。
ドキドキした、なんて口が裂けても言えないから。
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続く (更新停止中)
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作者名：どーるん | 作成日時：2019年7月18日 17時
