Propose 002 ページ2
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7/29日 午前11時頃
思い返してみればろくな学生生活を送らないまま
卒業したことに気付く。
そのせいで22歳にもなって好きな人もいないのだ。
この状況が続けば間違いなく私は婚期が遅れる。
……………どうしよう。
A「優斗ってさ、合コン行く人？」
優斗「おれー？行ったり行かなかったりだな」
A「まさか彼女いんの？」
優斗「いねぇから行くんだろ、バーカ」
" そういうモノだよね、やっぱり "
帰り道にたまたま会った優斗に話しかけると
やはり想像通りの答えが返ってきた。
【 好きな人がいる 】=【 合コンには来ない 】
A「合コン行ってみる！頑張る！！」
優斗「っは？！」
A「優斗も行こう？はい！」
優斗「何だよ、丁寧にこんなの……」
" いいのいいの！じゃあね！！ "
紹介が遅れました、彼の名前は�盒桐ヅ諭�
昔から知り合いという事もあって本来は後輩の
立場だけどタメで話している関係。
そんな優斗に今度ある合コンのチラシを渡す。
A「合コーーン、合コーーーン…っ？！」
龍斗「ふふ、何その顔」
A「いや何でもないけど退いてくれます？」
龍斗「今日も釣れないなあ、Aちゃんは」
" このチラシ貰うね "
釣れないって私は魚か！とツッコむ場面も与えず
手に持っていたチラシを抜き取って背を向けた。
朝からムカつく……蹴りてえな。
7月が終わるというのにまだ私に恋の夏は来ない。
優しくて素敵な王子様迎えにきてください！
龍斗「……………………ふふ、ほんと面白い」
今日もまた自意識過剰ヤローは女の子達に
囲まれて優しげに微笑む。みんな騙されてるよ？
でも、ふいに合った視線にドキッとした。
この心臓か跳ねるのはイケメンだからだよね。
いちいち構ってくるから気になっちゃってるだけ。
落ち着け、私〜〜〜！
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作者名：どーるん | 作成日時：2019年7月18日 17時
