【名探偵コナン】わたしの光【安室透】 (ページ24)

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２３話ページ24

「キモいんだよ！」

「…っ！」

小学生の頃。
私は無言で男子に暴力を振るわれ続けていた。

＂やられない日が一日でもあると嬉しくなる＂
というなんとも悲しい日々だった。

暴力を振るわれないように避けたり、怯える毎日。

頻繁に暴力を受ける所為か、いつの間にか痛みにも耐性がついていた。

＂死神＂

その頃の私のあだ名はこれだった。
肌が白いからという子どもらしい安易な考えであった。

ただ毛利探偵のように実際に人の死に遭遇したことはない。
だからもうちょっとマシなあだ名はないのかなと思うことはあった。

例えば雪とか。
それだったら嬉しいのに。

そんなこんなで中学に上がるときには学校を休みがちになり
その頃には男というものが苦手になっていた。

もちろん休みがちになるということは親にも迷惑をかけるわけで
我儘を言っては休ませてもらっていた。

最初は怒るものの、最終的には優しかった母親が私は大好きだった。

高校生になる頃にはそんな大好きな母親の病気が発覚していた。

今まで学校を休みがちで迷惑しかかけていなかった私は、高校には休まずに通った。

＂テスト頑張ったんだよ！＂

そう報告したくて今までそんなにやってこなかったテスト勉強も頑張った。

頑張って頑張って頑張って…
結果が返ってくるというとき

母親は亡くなった。

テストの結果はクラス一位。

良い報告が出来ずに、母親を安心させることが出来ずに終わった初のテストだった。

「伝えられなかったら、意味がないのに……」

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成績は上の方