【名探偵コナン】わたしの光【安室透】 (ページ19)

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１８話ページ19

「コナンくん大丈夫か？」

「うん、大丈夫...」

プリクラの落書き時間中。
俺と世良はプリクラ機から少し離れたところで待っていた。

「蘭くんもやるなぁ」

「ちょ、世良姉ちゃん！？」

俺がこうも疲れ切っているのは蘭が原因だった。

「僕もあれくらいあったらコナンくんを抱き上げて...」

「やめてね！？」

顔が熱くなっている俺を見て世良がニヤニヤする。
なんともたちが悪い。

そんなこんなで二人で会話をしていると他の三人が帰ってきた。

「おまたせー！」

「終わったのか？」

「うん。はい、これ世良さんの。これはコナンくんのね」

蘭は世良に渡した後、屈んで俺にも渡した。
そのときに＂コナンくんごめんね＂と小さな声で謝られた。

どういうことだと思い、渡されたプリクラを見ると

「はぁ！？」

「アハハッ！」

園子が耐え切れずに吹き出した。

俺の視線の先には、別人のような自分が。
それも__

「かわいいじゃないか」

手元を覗いた世良の言葉がグサリと刺さる。

「本当にごめんね、止めはしたんだけど...」

蘭が申し訳なさそうな顔をする。

「全然大丈夫だよ、気にしないで蘭姉ちゃん！」

蘭にはこう言ったが、今すぐにでも全員のプリクラを奪いたい気分だ。

でもまぁ...

「A姉ちゃんうれしそうだね」

小声で蘭に話しかける。
俺の言葉を聞いて蘭は笑顔で頷いた。

プリクラを見つめるAの表情はとても柔らかかった。