【名探偵コナン】わたしの光【安室透】 (ページ3)

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２話ページ3

カランコロン

綺麗な音と共に扉を開けるとそこには落ち着いた空間が広がっていた。

ここは＂喫茶ポアロ＂
通っている高校からは意外と近く、学校帰りに寄っていた。

ちなみに私は喫茶店自体これが初めて。

表情は変わっていないものの、おそらく私の目は好奇心に満ち溢れていた。

「ね？ここいいでしょ！」

そんな私を連れてきてくれたこの子は友達の菜那。
喫茶店巡りをしたいという彼女の要望で一緒に来ていた。

「いらっしゃいませ」

特徴的な声がすると店員さんが来るのが見えた。

褐色の肌に金髪がよく似合う男性。
眩しいほどの笑顔をしており、これがイケメンかと私は目を細める。

「今日はお友達も一緒なんですね」

店員さんの問いに菜那はニコッと笑って頷く。

一人で行くのは心細いからと誘ってくれた彼女だが、どうやらここには来たことがあるようだ。

「こちらの席へどうぞ」

2人掛けの席へと誘導してくれた店員さん。

菜那はソファー席の方へ、そして私はその向かい側に座った。

「どういうこと、一人で行くのは心細かったんじゃないの？」

飲み物を注文して店員さんが離れたことを確認すると、すぐさま菜那を問い詰める。
周りの迷惑になりかねないのでもちろん小声で。

「うん、心細かったよ？」

どうやらなんのことか全く理解していないらしく、頭にハテナマークを浮かべている。
そんな彼女に頭を抱えたくなったのは仕方ないことだ。

「初めて行くから心細かったんじゃないの？」

言葉を変えてみると今度は理解したようで＂なるほど！＂という顔をしていた。

とても分かりやすい反応である。