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* 叶side
『あ、解りまし…
…解ったよ、降参で〜す』
そう社長に言った棗は、少し嫌そうにはにかみ
ながら笑っていた
その光景が僕には耐えられず
顔を背けた
「棗と一番仲良いのは僕なのに」
「社長より、僕と話していた方が楽しいのに」
…そんな嫌な感情が僕の胸の中を駆け巡る
…解っている、解っているのだ
棗は僕のモノでは無いことは
確かに棗と一番仲が良いのは僕、
棗の最推しも僕、
初めて話したのも僕…なんて
女々しい事を棗に言ったらどういう反応を返してくれるのだろう
『気持ち悪い』と引かれるのだろうか
『ふふッ、叶君にそんなに認知されてるんやね、俺』と
笑い飛ばすのだろうか
…きっと後者だろう
棗は優しいから、絶対に僕の事を貶したりはしないだろう
まぁ、僕は“親友”だからいいんだけれど
叶 「ふふふッ」
貴方『?、どうかしたの、叶君』
思わず声が出てしまったようだ
叶 「ねぇ、棗
僕たちって友人?それとも親友?」
我ながら狡い質問をしたと思う
棗にとっての僕は「推し」なんだから
貴方『?、質問の意図が解らないけれど
俺からしたら親友の方が嬉しいなァ』
…棗はこういう返し方をするから酷いんだよ
叶 「ね、棗」
貴方『どしたの叶君』
叶 「ふふッ、ふww、なんでもwwないよw」
僕だって親友の方が嬉しいよ
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アニヲタの2434好き - (夏`ω´)ノ茄さん» ご丁寧に有難う御座います (2021年9月23日 11時) (レス) id: cfb75b9330 (このIDを非表示/違反報告)
(夏`ω´)ノ茄(プロフ) - 説明文にある非公開設定の件ですが、話毎であれば話名横の非公開にレ点を。作品自体でしたら下の方にある「公開状態」を作者様の希望するもの(パスワード設定または友達のみ、になるのでしょうか)にしていただければ非公開になると思います。 (2021年9月23日 8時) (レス) id: 7a5da76c4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アニヲタの2434好き | 作成日時:2021年9月5日 10時