【男主】叶の事が最推しのイラストレーター兼ライバー【2434】

#27 鬼ノ醜草：2 ページ29

*




　ーまぁ、此処までなら誰だって「普通」

　 だと言うだろう


　 …此処からなんだよ


　 俺は高校生になって、生徒会やら

　 部活、所謂”青春”を謳歌していた


　 高校３年になって

　 大学受験の為の勉強が始まった


　 親は俺の事をしっかりサポートしてくれてたし、

　 余り、精神的に参っていた、とかは無かった


　 朝起きれば親が居て、

　 「おはよう」って挨拶して


　 高校へ行けば友達が居て、

　 「おは〜」って言って





　 …そんな日常が壊れたのは、

　 俺の友達が、屋上から飛び降りた事だ


　 友達が飛び降りたのは、

　 俺の性だったらしい


　 らしい、というのは俺は他の友達や親、

　 ＰＴＡに隠された為、よく解らない


　 飛び降りた友達の親は


　 「棗君の性じゃないから、気にしないでね

　 …あの子の事、忘れないであげてね」


　 と、涙ながらに俺に言った


　 俺と、アイツは仲が良かった

　 …俺の心は穴が空いたようで、

　 ぼーっとしながら歩いていたら、

　 信号無視の車に轢かれそうになった時、


　 俺の親が、


　 先に母親が


　 次に父親が、母親と俺を庇う様に


　 車に轢かれて亡くなった








*

#28 鬼ノ醜草：3→←#26 鬼ノ醜草：1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す