Snow White (ページ10)

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宮舘side

「な、何？」

ここ数日Aの様子がおかしくてずっと気になってた

今までと全然違う環境に来てそりゃ無理もないけど

宮「康二と喧嘩した？」

「ん～まあちょっと」

宮「なんかあるなら言って、まだ目黒とラウールともあんまり話してないでしょ

歌舞伎の稽古も始まるしさ、自分で解決してってわけにもいかないじゃん今回は」

ちょっとキツく言いすぎたかなって思った瞬間Aが泣き出した

康二が通りかかったフリして廊下の影からこっちの様子を見ていた

「もうどうしていいかわからへんねん

私と康二だけ同じところから来て、あんまり2人でいすぎたら2人きりの世界になってもうたら

目黒くんとかラウールとか入りづらいかなって思うし

６人にも馴染めんかも知れんし」

泣きじゃくるAは今まで見てきた超がつくほどの努力家で泣き言ひとつ言わなくて

って強いイメージのAではなかった

隠しきれなかったのかもしれない

「それに、こんな事で悩んでるって言えへんし

ラウールとかの方がもっと今気使ってるし

私がどういう気持ちでいようとええねんもん」

宮「それは違う、俺たちはグループになったんだ

Aもそんな事で気使わなくていい

逆にこっちが困る」

「、ごめん」

向「せやで？」

え？と振り向くと康二が耐えきれなくなって

泣きながら立っていた

向「俺めっちゃ寂しかってんで？」

関ジュの頃のAといえば康二くらいの距離感バカで

すぐ人にとりついて仲良くなっていく

それはもちろんジャニーズという男社会で女として認められるような

努力と実力が基礎にあってのことだけど

宮「楽屋戻る？」

「おん、ごめんなさい」

宮「まって、前みたいに話してよ、俺たちも寂しい」

「、ごめん。」