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Aside
寝ている間何度も夢を見た。
あの日の夢、置いていかないでって何度ももがいた
でも2人には手が届かなくて
起きてみたら、外は雨
体のどこかがドクンとなって、気付いたら康二が背中をさすっていた
向「A大丈夫、俺ここにおるで」
繋がれた手は汗ばんでいて、ああまた今年もやってしまったと後悔の感情が一気に流れ込んできた
向「落ち着いた?」
毎年この日になると、ひとりになっちゃいけないって康二が一緒にいてくれる
「ラウ、ラウールは?」
向「佐久間くんが連れてったで」
「見た?」
向「おん、2人とも見たで」
ため息しか出なかった、誰にも見せたくない弱いところ
「、、顔洗ってくる、」
向「大丈夫なん?無理せんでいいって」
「でも、お墓は行かないと、、」
どうしても、どうやっても気分は晴れない
雨の日に車に乗るのは怖い
克服しないといけないのはわかってるけど
照くんが運転する大阪までの車は一番後ろの席に座って
康二の手を握って目を瞑っていた
ごめんなさい、せっかくの休演日なのに
と呟けば
謝ることじゃないって声が聞こえてくるけど
もう、なにも考えられない
ラウール、、、こんな弱いところ見せたくなかったなあ
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作者名:pomu | 作成日時:2020年7月31日 1時