Snow White (ページ2)

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________2018年冬 in 大阪

「じゃあ康二、龍太くん私まだ仕事あるから、こっち。また明日な」

室「おん、気をつけて」

向「じゃあな～頑張って」

雪の降りそうな寒い冬の日だった。

年末のコンサートに向けてリハーサルもいよいよ大詰めという日だった。

いきなり電話がなった。そこには滝沢くんの名前。

「はい？お疲れ様です」

『おつかれさま、今一人？』

「そうですけど」

大阪のビルとビルの間の薄暗い路地で私の人生がまた大きく変わった。

『AをSnow Manに入れたいんだけど、どうかな？』

頭の中はいきなり真っ白で、大通りにさっきまで見えてた人も、街の雑踏も聞こえなくなって

私だけ、たった一人の世界にきたみたい。

混乱する頭とは反対に口が

「必要とされているなら、、よろしくお願いします！」

と勝手に答えていた。

電話が切れた後、少しの間そこで立ち尽くしていた気がする。

少しずつ冷静さを取り戻してきて、色んなことを考えられるようになった。

でもなぜか後悔はしていなかった。

いつか大好きな関西jrを離れなきゃいけないことはわかっていたし

何より最後のチャンスだと思ったから。