海司と陸との出会い ページ32
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光輝「おっ、来た!」
A「...それ何?」
光輝「Aもする?」
A「いや、遠慮しとく」
最初は自主トレだけだったのに、それじゃ足りないと思ったのか...いつの間にかジムにまで入っていた光輝。
光輝「ねぇ、この髪色どう?」
まだ一度も染めたことなかった髪の毛もこの時に赤く染め、
ピアスも開けたりと一気に色気づいた光輝はより一層女の子にモテた。
もちろんそれになびかなかったのに...。
いつもなら光輝がどんなにモテようが私が隣にいると思っていたのに...。
A「成瀬果音、ねぇ...」
彼女が現れたことにより全てが崩れた。
A「あと1周〜」
だけど、結局私は光輝から離れることは出来ず、サポートをする日々。
光輝「あぁ...果音さん」
A「...バッカみたい」
光輝「ちょ、最近口悪くない?!もしかして反抗期?!」
A「...別に」
悔しいけど、果音さんの為に一生懸命になる光輝は凄くカッコよかった。
そしてちょうどこのくらいの時期、
海司「お前の彼氏スゲーじゃん」
陸「それな!」
A「...別に彼氏じゃないけどね」
海司と陸に出会った。
まぁ、こんなイケメン3人を世の女の子達が放っておくわけもなく、どこに行くにも注目されていた。
それでも光輝には果音さんだけだった。
そして、
私達は果音さんの通うこの学校に入学した。
光輝「...本当によかったの?」
A「...何が?」
光輝「本当の志望校、ココじゃなかったんだろ?」
A「いまさら何言っても手遅れだし、...光輝のいない学校とかつまんないから」
光輝「俺の事大好きかよw」
A「うっさい!!!」
そう、この時は光輝が果音さんに想いを伝えて、進展すれば私は諦めがつくと思ってた。
それなのに...
光輝「ネクタイ大丈夫?」
A「ん」
光輝「よし!」
意を決して果音さんの前にでた光輝。
だけど...
果音「...」
光輝「...」
お互い声をかけるわけでもなくただすれ違うだけ。
しかも果音さんに至っては、まるで光輝が視界に入っていないかのように見向きもしなかった。
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作者名:ちゃそ | 作成日時:2019年3月2日 9時