モヤモヤ ページ14
-A side-
光輝「もう、どこ行ってたんだよ」
A「...別に」
あのヤンキーと話した後、すぐに屋上に戻ってきた私。
陸「何かあった?」
海司「もしかして何かされたとか?」
A「何もないし、されてもない!!!」
そう、何もない。
まぁ、やっぱり威圧的な態度で多少はイラッと来たけど、でも元をたどれば私が盗み聞きしているのが悪いわけで...。
...あれ、そう考えたら私って何にイラついてんだろう。
A「...帰る」
何だか胸がモヤモヤして、このままみんなといても八つ当たりしてしまうと思った私はもう帰ることにした。
光輝「じゃあ俺らも帰るから一緒に帰ろう」
A「先に帰る」
海司「じゃあ光輝送ってあげなよ」
陸「俺らで片付けしとくし」
光輝「あぁ...」
A「ごめん、ちょっと1人で考えたいことあるから」
私はそれだけ言って屋上を後にした。
滅多に見せない私の態度に3人は呆然としていたけど、どうしてもこのモヤモヤが気持ち悪くて、何だか1人になりたかった。
A「...ただいま」
家に帰るなり、そう呟く私。
でも当然のことながら返事はない。
A「はぁ...」
本当、今日はどうしたんだろう。
別に光輝が果音さんの事ばっか見てんのは今に始まったことじゃないし。
あのヤンキーだって礼儀が備わってないのは初めて会った時に分かってたし。
ヤンキーが口悪いのも当たり前だし。
でも果音さんとヤンキーの繋がりって何だろう。
見るからにそんな親しい感じでもないし。
そもそもなんでヤンキーが果音さんにお金を...?
A「って、何でヤンキーの事ばっか考えてんのよ」
余計にモヤモヤしてきた...。
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作者名:ちゃそ | 作成日時:2019年3月2日 9時