I fell in love with you. ② (ページ43)

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風呂ページ43

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京極母｢先にお風呂入っておいで｣

A｢でも...｣

尊人｢いいから入って来いよ、
俺らが入った後の風呂なんて嫌だろ｣

そう兄貴と母さんに背中を押され、
風呂に入っていったA。

京極母｢竜、これAちゃんに持って行ってやって｣

そう言って母さんが俺に手渡したのはバスタオルと...

竜｢...これ、俺のだし｣

京極母｢いいから♪｣

ニヤニヤしている母さんは
だいたい何かを察しているんだろう。

仕方なくバスタオルと着替えを持って
脱衣場の前まで行くが...
ここからどうしたらいいんだろ。

普通に入って大丈夫なもん？

つーか、何も考えずに来たけど
普通は母さんが行くべきだろ。

そう思っていると中からお湯の音が聞こえてきて
一気に緊張が走る。

いちご｢...竜兄ちゃん？｣

仁｢何してるの？｣

1人で悶々と考え込んでいると、
いつの間にかやって来たいちごと仁。

竜｢いいから子供は向こう行ってろ｣

いちご｢えー｣

竜｢さっき兄貴がお菓子持ってたぞ｣

仁｢いちご、行くぞ！｣

いちご｢待ってー！｣

テキトーなことを言って2人をこの場から離す。

もうこんなとこで考え込んでも仕方ないし、
タオルも着替えもなきゃAが風邪ひくし...

そう自分に言い聞かせて脱衣所のドアを開ける。

竜｢...タオルと着替え、置いとくぞ｣

A｢ん、ありがとう｣

風呂場で反響するAの声。
いつもと少し違う感じがして胸がドクンッと跳ね上がる。

急いで脱衣所から出ると、
ちょうどそこに兄貴がいて、

尊人｢うわ、ビックリした！｣

竜｢悪ぃ｣

尊人｢なんか顔赤いけど...｣

竜｢...気のせいだろ｣

そう言って俺は部屋に戻った。

しばらくしてリビングが騒がしくなると同時に
部屋のドアが勢いよく開いた。

尊人｢A、こっち｣

そう言って兄貴に手を引かれて部屋に入ってきたAは
風呂上がりだから頬が火照っていて、髪も濡れたまま。

俺の服も思ったよりもブカブカで、
肩は片方ずり落ちてるし、胸元も開いて見える。

A｢竜、お風呂お先でした｣

竜｢...ん｣

A｢服も貸してくれてありがとう｣

竜｢...そのままだと風邪ひくし、髪乾かしてさっさと寝ろよ｣

風呂上がりのAは色気がやばくて、
思わず出てしまった素っ気ない返事。

尊人｢Aドライヤーはこれ使って、
竜ら先に風呂はいっちゃいな｣

そう言われて用意していた着替えを
引っ掴んで俺は部屋を出た。