I fell in love with you. ② (ページ39)

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王子集結ページ39

-A side-

竜｢なぁ、話ってなに？｣

A｢...近い｣

あの日以来本当に竜の距離感が近い。

海司｢おい、Aに近い！｣

陸｢離れろよ｣

竜｢うるせぇな、お前らが出来ねぇからって僻むなよ｣

さっきから私の周りでギャンギャン騒いでるこの3人。

本当にうるさい。

チラッと果音さんを見れば、
向こうは向こうで何か揉めてるらしくうんざりしている。

あとは3Bが来れば揃うんだけど...、
仕事が忙しいのかなかなか来ない。

早く話をして帰りたいのに...なんて思っていると、

A｢きゃあ！｣

突然身体がフワッと誰かに抱き上げられた。

『お待たせ、プリンセス』

今日も無駄に色気ダダ漏れでそう言うのは3Bのウチの1人、
美容師のハルさん。

A｢ちょ、下ろしてください！｣

ﾊﾙ｢照れちゃって可愛い｣

A｢照れてません！｣

ハルさんに降ろしてもらい、
全員揃ったのを確認するとみんなに合宿の資料を手渡す。

A｢急ですけど来週から合宿に参加してもらいます｣

奏｢これは果音とAさんも...？｣

果音｢非常に嫌ですが、その予定です｣

相変わらず朱雀さんに厳しい果音さん。

会長｢ちなみに行先はどちらへ？｣

A｢えっと...｣

そう言えば資料を受け取っただけで具体的な事聞いてないな...。

資料もまだきちんと読んでなかったし...。

A｢行き先は...はぁ?!｣

竜｢んだよ、ビックリすんだろ｣

A｢あ、ごめん...｣

私の資料を後ろから覗き込んでたらしい竜が
私の声に驚いたらしく文句を言う。

それに思わず謝ってしまう私だけど...、
自分の見ればいいじゃん。

そんなことより...

A｢えっと行き先...“内緒♡”だそうです｣

王子『はぁ?!』

うわ、みんな息ピッタリ...。

でも、私が決めたわけじゃないから
そんな事言われても...。

ｶﾞﾌﾞ｢全く...相変わらずいい加減な...｣

A｢別にこれは私が決めた事じゃないです、
文句があるなら理事長に言ってください!!!｣

いつもの如く絡んでくる金髪SPにそう言ったものの...

一体1ヶ月もどこへ行かされるんだろう...。

口々に好きかって言う王子をみて、
不安しかない...。

それは隣にいる果音さんも同じようだった。