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A｢私は蓮達に騙されたとは言え...光輝じゃなくてその女の子と蓮を信じたの...｣
あれだけ光輝が大好きな私が信じた嘘。
それは、
友達だと思っていた子に
"光輝に付き合ってほしいって言われて抱かれた"
という嘘。
もちろんスグに信じたわけじゃない。
次の日、ショックを受けた私を蓮が遊びに誘ってくれた。
そんな気になれずに断っていたけど色々説得され、渋々蓮と出掛けた。
その時に見てしまったんだ、その女の子と光輝が一緒にいるところを。
もう何が何だか分からなくなって、私は光輝を避けた。
信じられなかった。
そのまま蓮に告白をされて、
｢俺をアイツの代わりだと思ってくれてもいいから｣そう言われた。
弱い私はその蓮の言葉に甘えてしまった。
A｢私は光輝を忘れるために...蓮を利用した｣
竜｢でも...｣
A｢それがきっかけで私は蓮を壊した...あんな風に変えてしまったの｣
最初は優しくて楽しくて...。
でも生まれてこれまでずっと光輝といた私にとって自分の思った以上に光輝の存在は大きく、蓮といる時も光輝の名前を出してしまうことが多かった。
｢なぁ...いい加減アイツの事忘れろよ｣
｢アイツの名前聞きたくない｣
そう言ったその日、いつも私の気持ちを優先してくれていた蓮が初めて私を無理やり抱いた。
その日を境に蓮はどんどん加速して、束縛もすれば暴力をふるって来る時もあった。
怖くて、誰にも相談できなかった。
怯えて過ごす日々が続いて、私は思い切って蓮に別れを切り出した。
だけど逆上した蓮が外だったけど人がいないのをいいことに、私に暴力をふるってきて...そこをたまたま通りかかった海司が助けてくれた。
海司｢そこで全部仕組まれてたって知ったんだよ｣
その場にあの女の子も来て言われた。
“光輝くんの事も全部嘘”
“何言っても靡かない男に興味ない”
“大好きな光輝より蓮を信じるって、所詮その程度なんだね”
海司｢泣き崩れるAにそう言い放ったアイツを俺は今でも許せない。その時も殴りたかったけど...｣
A｢光輝じゃなくて出会ったばかりのあの人達を簡単に信じた私に罰が当たったんだよ｣
竜｢...その事、光輝にも話してねぇのか？｣
A｢話せるわけないじゃん、光輝を疑って、他の男に抱かれ、その挙句騙されてましたなんて...｣
だから私はあの日から全部...心に閉じ込めてきた。
光輝への想いも...何もかも...。
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2019年4月21日 20時
