再会 ページ14
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A｢どう、し、て...蓮が...？｣
蓮｢久しぶりA、会いたかったよ｣
そう言って怪しく笑う蓮に私の足がすくんで動けなくなる。
蓮｢本当はもっと早く声かけたかったんだけど...相変わらずアイツらAの回りウロついてんじゃん？｣
A｢何しに来たの...｣
蓮｢だから俺はAに会いたかったんだって｣
A｢私は...｣
蓮｢...光輝｣
A｢...ｯ｣
蓮｢へぇ...まだアイツのこと好きなんだ？｣
そう言って少しずつ私との距離を縮めてくる蓮に私は震えるしか出来ない。
A｢や、だ...｣
怖くて、誰かに助けてほしくて...。
震える手で携帯を取り出すと、
蓮｢ダメでしょ？｣
そう言ってあっさりと蓮に奪われてしまう。
蓮｢今日は久しぶりの再会ってことで楽しもっか｣
そう言った蓮は私の手を力任せに掴んで歩き出した。
A｢やっ...蓮...｣
蓮｢あの３人がどうなってもいいの？｣
A｢...ｯ｣
蓮｢光輝の前にあの金髪の...海司だっけ？
アイツ余計なことまで知ってるから先に潰そうッか？｣
そう怪しく笑う蓮...。
きっと彼は本気だ...。
そのまましばらく歩いて行くと少し古びた倉庫に辿りついた。
A｢...｣
蓮｢そんなに震えなくて大丈夫、今は俺だけで他の奴いないから｣
そう言って私の腕を引っ張り、倉庫内に入る。
蓮｢あそこが俺の部屋だから先に入って待ってて｣
A｢...はい｣
蓮に言われた通り、その部屋に入るとマンガやゲーム、筋トレ器具などが散乱している。
きっと蓮はココで生活をしているんだろう。
そんなことを想いながら部屋を見渡していると、１つの写真が目に入った。
A｢これ...｣
私と蓮が笑顔で写っている写真...。
この頃の蓮は凄く優しかった。
だけどその蓮を壊してしまったのは紛れもなく私...。
だから私が蓮に傷つけられることなんて当然なのかもしれない。
蓮｢...A｣
いつの間にか後ろにいた蓮に名前を呼ばれたかと思えばそのまま優しく抱きしめられた。
...あの頃と同じくらい優しく。
蓮｢...何で俺から逃げたの？｣
A｢そ、れは...｣
蓮｢まだ俺が怖い？｣
私はどうすることが正解だったんだろう...。
しばらくその状態でいるとふいに蓮の電話が鳴った。
蓮｢...少し待ってて｣
そう言って海青が電話を片手に部屋を出た。
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2019年4月21日 20時
