Prince of Vampire 7 (ページ35)

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相変わらず廉は面白そうな顔をしている。

「…別に俺が彼女やない子とそういうことするん、見たの初めてちゃうやろ、」

今更、、と付け加えようとした。

しかし、

「でもそれは全部遊びやん。

さっきの子は遊びやないやん。」

廉は笑って流した。

廉には何かがバレてる。

「なんで？」

イラッとしたまま聞いた。

「遊びの子に、紫耀はあんなんせえへんやん。

自分のシャツを掛けて、俺を出て行かせてって。

俺が何度紫耀の遊び相手のエグい声だの格好だの目撃したと思ってんねん。最近は落ち着いた思ってるけど。」

「…、」

廉には全て知られて、見られてきたから何も言えない。

「やっと紫耀にもちゃんとした彼女出来たと思ったのに、向こうから『ちょっとフザけてただけだから』とか、逆に庇われて、笑い止まらんなぁ。」

「…お前が来んかったら、

ああ、もう！」

「…イライラしてるやん。

予想通りや。」

廉は見透かしたように笑う。

「…俺がなんでお前がイライラしてるんやないかって分かったか、聞かんの？」

「え…？」

「アホや、さっきの彼女とのことに夢中過ぎて、俺との会話、覚えてへんやん。

俺がほんまにバケーションしに来たと思ってるん？」

俺はこれ以上こいつに当たっても、墓穴を掘るだけだと思い、
おとなしく話を聞くことにした。