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「俺、ストレス溜まっててん。」
そのまま、私のキャミソールを大きく捲し上げた。
「やっ、」
露わになる下着。
再度その腕を掴み握る。
紫耀くんは、面倒そうな表情。
「…ピンク、彼氏の趣味？
俺はもっと大人な方が好きやけど。」
「最低…、」
「初めて強気なこと言うたな。」
見下ろした状態で、口元だけ微笑まれる。
「俺、怒る女嫌いやねん。」
「…、嫌いなのに、私とするの？」
「は、俺に嫌われてるって思ってるん？(笑)」
「だって、」
笑ったかと思えば、
「俺に嫌われたくないん？」
…。
女としては、構わない。
だけど紫耀くんのこと、何度も優しくされるうちに、友だちとして、大事に思ってた。
「……うん、」
「自分を襲う男に対して、隙あり過ぎちゃう？」
またさっきの冷たい目線。
「…、」
「ふーん、Aちゃんって、スタイルも抜群なんや、」
首を振る。
必死に紫耀くんの手を掴むけど、力の差で全然敵わなくて。
「…、紫耀くんなら、もっと綺麗な人とこういうこと、出来るでしょ、」
「…まあ、お化けみたいなスタイル引けらかした人もおったけど、
でも顔はAちゃんの方が何万倍も可愛いで。
あ、性格もか、いちいち覚えてへんけど。」
物凄いプレイボーイに、
目をつけられてしまったと、気付く。
だんだん紫耀くんの素、が分からなくなる。
"私の知る紫耀くん"は、
ダンスに対しては真剣で、真面目で、
それは見てて間違いなくて、
私の家でごはんを食べた時のピュアな涙もきっと本物で、
飄々としてるけど、寒い時温めてくれる、優しさもあって、
周りに敵わないって思わせてしまうくらいの、華も、魅力もあるんだけど、
誰もがみんな紫耀くんみたいに強かに、堂々と生きられるわけじゃないから、
その強さが、時に"危険"になると、
たった今、気付いた。
今日みたいな気まぐれ一つで、
見下ろすような表情も、
傍若無人な行動も、
まるで君臨するかの如く、
使いこなし、サマになってしまう。
そういう"位置"にいる人だって、
その姿に見下ろされ、初めて、実感する。
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apple - 昨日１から全て読ませていただきました！とても面白くて、次の展開がどんなものになるのか気になります。更新楽しみにしてます！ (2017年1月30日 5時) (
レス) id: 62dbafa79a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年1月10日 19時
