323 ページ3
クリスマスイブ当日になった。
結局大学の仲間は家族と過ごす人がほとんどみたいで、
私は予定通り、紫耀くんと海斗と過ごすことに。
イルミネーションを見て、その後はレストランに行く。
一人予定を終わらせてから、待ち合わせ場所に向かうと、紫耀くん一人が立っていた。
「ごめんねお待たせ。」
寮から一緒に来ると思ってた。
「宮近、支度遅れてるから先に行っとってって。」
「なにそれ女の子みたい、(笑)」
「ほんまそれ。
ん。」
紫耀くんに手を差し出される。
「え？」
「ドレスにヒールでしょ、一人で歩いたらあかんよ。」
「…ありがと。」
何も考えず、ＬＡの周りの空気に流されるまま、その手に自分の手を置いた。
「髪とか綺麗やね、ドレスも似合ってるし。」
紫耀くんが褒めてくれた。
素直に嬉しいなと思った。
「…ありがと、
海斗、遅いね？」
「ほんま。誰かに真剣にメールしとった。それで支度遅くなってたんちゃうかな。」
「そっか、なら、まだかかるかな？」
「多分な。
先に行ったらあかんかな？(笑)」
「んー、海斗ならすぐに見つけてくれるだろうし、それでもいいんじゃないかな？」
「わかった、なら宮近にメールだけしとく。」
そう言ってイルミネーションの中心に向かい歩き出す。
人混みの中、紫耀くんがスマホを取り出すと、
〜♫
「あ、電話や。しかも宮近から。」
紫耀くんは通話ボタンを押した様子。
私との手が離れ、
「ん？ごめん、人が多くて聞こえへん、」
キョロキョロ、
静かそうな所を探す紫耀くん。
人だかりから離れるため、さっきまでいた場所へと戻るよう、
2、3歩足を進めた紫耀くんを
後ろから眺めた、その時だった。
「きゃっ」
足が宙に浮く。
一瞬で、後ろから、 誰かに抱き抱えられた。
私のきゃっ、という声に、
「ん？」
紫耀くんが振り向いた気がしたのも束の間、
抱き抱えられたまま、向きが回り、
紫耀くんの振り向く姿が視界から消えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 741人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
apple - 昨日１から全て読ませていただきました！とても面白くて、次の展開がどんなものになるのか気になります。更新楽しみにしてます！ (2017年1月30日 5時) (
レス) id: 62dbafa79a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年1月10日 19時
