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「…せっかくのクリスマスなのに、
大してデート出来なくてごめん。」
腕枕をしながら、顕嵐は気まずそうに言った。
枕元の時計は25日の、お昼を表示していた。
「なんで？
昨日イルミネーション見たし、プレゼントももらったし、ディナーもしたし、
十分だよ。」
「でも、25日が本番じゃん。」
「…まぁ、世間ではそうかも知れないけど、私は顕嵐とホテルで過ごす時間の方が、幸せなクリスマスの思い出としては、心に残りそう。」
「そう？
ほぼ、風呂場かベッドだけど？」
確かに、昨日の夜から、
寝かせてはくれるけど、ほぼ、…ノンストップ。
「顕嵐となら、別だよ。
それに土曜日だし。」
そう答えると、
顕嵐は腕枕した側の手で、優しく髪をとくように撫でてくれた。
「…ホッとした、」
「え？」
「…来てよかった。
ぶっちゃけ、仕方ないとは言え、紫耀とか宮近とかと仲良くしてるんだろうなって、嫉妬もあった。
そこに俺が行ったらどうなるんだろうなって。」
顕嵐は頭の上から呟くような声。
「どうなるって？」
「Aのこと無理やり連れ戻したり、あいつらと喧嘩したり、ガキみたいな部分、見せるんじゃないかって不安だった。」
…そうなんだ、でも、
「嬉しいよ、そういう風に私を必要としてくれるの。」
腕枕の中、顕嵐の首元にくっつくように、より近付いた。
顕嵐の腕が、
抱き締めるように背中に回る。
更に応えるよう、私はもっと顕嵐に身を預ける。
「本当はAにとってあいつらは友達だって分かってる。特に宮近は元々3人で親友だし。
だけど、俺のせいっていうか俺の意思で、Aと今日みたいなコトしなくなってから、
Aにとって俺が特別だっていう証みたいなのが、どこにあるんだろうって不安で、正直辛かった。」
顕嵐の抱き締める力が強張る。
「イルミネーションの所に迎えに行った時、若干紫耀といちゃいちゃしてたし。」
「あれは紫耀くんの女の子に対しての距離感が誰に対しても近い、っていうのもあるけど、
…ごめんね、不安にさせて。」
「Aが謝ることじゃない。
ごめん、こっちこそ。」
「ううん。」
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apple - 昨日１から全て読ませていただきました！とても面白くて、次の展開がどんなものになるのか気になります。更新楽しみにしてます！ (2017年1月30日 5時) (
レス) id: 62dbafa79a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年1月10日 19時
