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「顕嵐、」
「A、」
肌を寄せ合ったまま、 お互いの名前を呼ぶ。
それ以外、言わなくても分かる。
語らずとも、ただただ噛みしめるのは、久しぶりに愛し合えたことへの喜び。
「…今年のクリスマスはさ、Aのおかげで人生で一番幸せなクリスマスなんだけど。」
「ほんとに？」
「ほんとほんと。
今年の誕生日もそうだった。
誕生日とクリスマスっていう男子大学生が彼女と過ごしたい2大イベントが、Aのおかげで最高なものになってるわけ。」
俺の熱量に、ぎこちなく笑うA。
「A、身体見せて。」
「え？」
「…傷、つけてないかなって。」
「傷はないよ。
けど、すごいよ、 久々だし記録更新じゃないかな(笑)。」
Aが笑う程、 確かに、凄い数のキスマーク。
「…紫耀くんにまた言われるな、」
「何？」
「紫耀くん、最近私にキスマークなかったから、顕嵐のことEDなんじゃないかって。」
は？
…まあそれに近いくらい自信を喪失していたのは認めるよ。
でも俺まだ二十歳なんだけど。
「自信あるから私が欲求不満になったら相手してくれるって、
あ…冗談だと思うけどね。」
「は？紫耀が？」
「あ、海斗もか。」
「チッ、いらねー、」
舌打ちとか、久しぶりにしたと思う。
ほんと無意識。
そんな俺をAは笑って見つめる。
「…でも、ホントはちょっと欲求不満だったよ、」
耳元で甘えるように言われて、 挑発されたとしか思えない。
「でも、顕嵐が良いし、顕嵐じゃなきゃ嫌だから。」
「当たり前。
…で、満たされた？」
「…顕嵐は？」
「さあ？
A、俺の目見て？」
「…赤い。」
日付が変わったのは、身体の感覚で分かる。
「メリークリスマス、 そしてハッピーサタデー。
っしょ、」
「…っ、」
引き寄せられるがまま、俺になだれ込む裸のA。
見つめる丸い瞳は、俺を誘ってるようにしか思えない。
「紫耀と宮近には悪いけど、」
…本音はちっとも悪いと思ってないけど、
「Aが欲求不満にならないくらい、たくさんクリスマスプレゼントあげるから。
覚悟して？」
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apple - 昨日１から全て読ませていただきました！とても面白くて、次の展開がどんなものになるのか気になります。更新楽しみにしてます！ (2017年1月30日 5時) (
レス) id: 62dbafa79a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年1月10日 19時
