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＃Kaito
翌日、俺は顕嵐をtravisの練習場へと連れて行った。
「こんにちは。」
顕嵐の声に集まる視線。
「こんにちは。宮近から聞いてるよ。入ってくれるの？」
如恵留くんが出迎える。
「ほんとだ、イケメン過ぎ。手脚長いしさ。」
しめくんも興味津々。目が今日もキラキラしてる。
「昨日はどうも。ダンスやったことあるの？」
美勇人くんも寄ってくる。
「子どもの頃に少しだけ、宮近のところで。」
顕嵐が答える。
すると、満を持して閑也が登場。
「子どもの頃か、じゃあほとんど未経験だよね。いきなり入れるの？」
とシビアなことを言う。
「おい、宮近の友だちだし、俺らも最初は出来なかったんだからさ。」
もう一人のカイト、通称うみんちゅが庇う。
「一から練習します。」
顕嵐は臆することなく、真っ直ぐ言った。
「よし、じゃあ俺が教えるな。」
海人が近寄り顕嵐の肩を組もうとすると、
「おい、お前大丈夫か？
期待の新人だろ？俺が教える。」
美勇人くんが前に出る。
代わりに一歩下がった海人を如恵留君が慰めた。(笑)
「俺は森田美勇人。よろしく。」
「阿部顕嵐です。よろしくお願いします。」
イケメン同士握手したかと思えば、美勇人くんは顕嵐をそのまま別室へと連れていった。
…
休憩中、俺らはみんなして顕嵐の様子が気になっていた。
閑也は悪気はないけどしっかり者な性格だから、冷静に無関心を装っている。
小窓から覗くと、基礎のステップは出来ている感じで、
美勇人くんを真似るように前回やった曲の振りをコピーしている様子。
あとは、たまに動画見たり。
数分後、美勇人くんが自販機の飲み物を買いに出てきた。
「どう？」
しめくんが聞く。
「やばい、体力が凄い。全然息切れない。」
美勇人くんが答える。
「宮近みたいな感じ？」
…そうだろうなとは思ってた。
「ブランクもあるし全然宮近の方が上手いけど、もっと基礎思い出してもらって、練習詰めれば次の大会、余裕で出せるよ。」
「おーすげー。」
海人は単純にニコニコしている。
「そっか。」
閑也もツンデレなりに、頼もしいような、認めたような顔をしていた。
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2016年12月5日 15時
