Prince of Vampire 2 (ページ29)

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…全てが、あっという間だった。

緊張したり、考えたりする暇もないくらい、

顕嵐は次から次へと、身体中を"愛"で満たしてくれた。

初めてのトキメキこそあっても、

それは躊躇いではなく、

目の前の愛をくれる人になら、

全て晒せる気にさせてくれた。

顕嵐は先に自らの部屋着を完全に剥ぎ、そのあとで、
お互いの腰から全てを抜き取った。

腿に当たる感触に、恥ずかしくて言えないけど、腰が疼く。

その感覚を知った。
今初めて顕嵐に教えてもらった。

再び顕嵐は私の前髪をかき上げ、

顔を撫で、深く口づけをする。

二人瞳が開いた状態で、

「俺、
もう抑えらんない、、

Aが欲しい、

止めらんない、、」

私も、顕嵐とこのまま、したいよ？

そう思ってる。

だって今日は顕嵐に全てをあげるつもりだったから。

私が膝を立てた瞬間、顕嵐が優しく、

音がしないギリギリの速度でゆっくり私を刺激して、

「A、俺と一つになろ？」

覆い被せるように、自らを、私に真っ直ぐ沈めた。

二人同時に息が漏れる。

「A、…

…俺、、…」

顕嵐は私に顔を近付け、かすれた声。

互いに虚ろな瞳で見つめ合う。

顕嵐のペースで進むけれど、

顕嵐は疲れないから止まらない。

もう、ダメ、、

その瞬間、

目の前の恋人の腕をギュッと掴み、

…っ、

自らの限界を伝えた。

「…A、、」

顕嵐は行為を止め、私の瞼にキスをした。

そのまま表情、肌、全て見つめられる。

私がクタッとして力が入らなくなると、

「、いいよ、全部俺がするから。Aは俺を感じてくれるだけでいい、」

そう言い、抱きかかえて、続けてくれた。

そして、抱き締められる中、

"俺も"

その小声に、顕嵐が私で達してくれたのが分かった。