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まるで引き寄せるように、顕嵐は私の背中に片腕を回した。
もたれかかるように抱き締められたまま、
後ろのドアが開く音を聞く。
っ、
密着した身体を首から捻るように振り向くと、
顕嵐が何に気付いていたのか、
その姿をすぐに捉えた。
「……」
二人して、ただ見つめ合っている。
とりあえず離れようとするも、
思いの外顕嵐の腕は力強くて、腰から降りることが出来ない。
「ノックくらいしろよ」
空いた片手でメガネを外し、先に口を開いたのは顕嵐。
「いや、ほんまにびっくりした〜…。
起きてるとは思わんやん、
ながつからは意識不明って聞いとったし」
「…弟にはそう話してるけど、実際はここに隠れてるだけ」
「患者ごっこ？何プレイなん？(笑)」
「……わざわざ見舞いに来たの？アメリカから」
「それもあんで。それより、宮近は？」
「知らない。あいつに用？」
「帰国するから、一緒にフットサルしようって話しててん」
「なら直接…」
「それが繋がらんくて。
携帯電源切ってるってことは、病院にでも居ると思ってんけどな。
…なぁ、知らん？」
廉くんの視線は、私の元へと動いた。
「さぁ…、」
誤魔化すように首を振る。
「宮近と本気でやるフットサルめっちゃおもろいねんで！
あいつのスピードと、俺のタックル。
こないだボール飛び過ぎて体育館壊しそうになったんよ(笑)」
「紫耀に怒られないの？正体バレるからほどほどにしろって」
「バレへんし。
紫耀にもわざわざ言わんから、帰国の理由とか。
阿部顕嵐が夫婦喧嘩してたら盛り上げて来いとしか、あいつ言わんなぁ…」
すると顕嵐は一蹴するように鼻であしらった。
「…それはないか。
相変わらず、仲は良さそうやしな」
「そうだね。
今日もこのまま、Aに看病してもらえる予定だったんだけど、」
「俺の気配で止めたって？(笑)」
「そういうこと」
「仮病の相手すんのも大変やな、
Aちゃん頑張って！」
頑張ってって…。
ひらひらと手を振る廉くんを見送れば、
窓の外は夕日の差す、オレンジ色の景色に変わっていた。
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ふうこ(プロフ) - ヒロキだあああああああ！ (2017年7月21日 3時) (
レス) id: c7d5b947cf (このIDを非表示/違反報告)
シーカ - 一気読みしました。こんなにも胸が締め付けられて涙した作品は初めてです。みんなが幸せになることを祈ります。 (2017年6月18日 10時) (レス) id: 6f6c2244e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆやけLOVE - 踊れる人大好き芸人さん» 大丈夫ですm(__)m バッドエンドでないなら良かったです。ちょっと色々ありすぎて不安になってしまっただけなので。 わざわざ返信ありがとうございますm(__)m 更新楽しみにしてます。作者さんのペースで頑張って下さい(^^)d (2017年5月30日 2時) (レス) id: a62276a76a (このIDを非表示/違反報告)
踊れる人大好き芸人(プロフ) - ゆやけLOVEさん» 怒涛の展開すみません…。この展開は書き始めと同時に決めていまして、ここから一気に話が動きますが、ヒロインと顕嵐くんが離れ離れになったり、誰かが絶望するようなエンドではないことはお約束致します！！更新もうちょいお待ちください！ (2017年5月29日 23時) (レス) id: 698c405fce (このIDを非表示/違反報告)
ゆやけLOVE - 初めましてm(__)m POVはハピエンなんですよね？？ ちょっと聞いておきたくて。 起きてる展開が怒涛過ぎて(>_<) 続き待ってますm(__)m (2017年5月29日 3時) (レス) id: a62276a76a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年5月26日 0時
