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斗愛に可愛いお洋服を買って、
来年から使う幼稚園用のバッグも見て、
ご飯も食べて、
楽しく過ごした後、3人並んで駐車場へと向かう。
家族で過ごす時間が今までにないくらい幸せで、
人生で一番幸せな時間を聞かれたら、きっと今日だと答えても良いくらい、
この時の私は、これから起こる悲劇に、気付いていなかった。
「っ、斗愛！」
外に出ても手は繋がせてもらえず、駐車場をパタパタと走り出す斗愛。
「危ないよ、」
と追いかけようとしたものの、
「っと、」
急に走ったせいと、生まれつきの運動神経の悪さに、すぐ足元にあった段差につまづき転びそうになる。
瞬間、
「っ、ぶな」
顕嵐にすぐ駆け寄られ、腕を引っ張ってもらったから、幸い地面には着かずに済んだ。
「っ、ごめん、」
「いいよ」
「………った、」
転ばなかったものの、捻った脚が痛い。
「挫いた？」
しゃがんだ顕嵐の視線が私の脚に注いだ瞬間、
"キャーー！！"
知らない人の悲鳴のようなものが、遠くから聞こえた。
顕嵐とほぼ同時、
前を向いた瞬間、
「っ、」
私は一瞬で青ざめる光景を目の当たりにした。
走り出し、先を行ってしまった斗愛の真横へと、
突っ込んでこようとする、大型車。
まるで暴走したかのようなスピードに、
その距離わずか数メートル。
「………や…っ…」
間違いなく、ぶつかる。
「………いや…、…」
声にならない叫びが身体中にこみ上げた瞬間、
繋いでいた手が離れ、風のような感覚が通ったと思いきや、
顕嵐が一目散に斗愛の元へと走り出した。
走り出したというより、スッと消えた、まるでそんな感覚。
ドンッ ！！！
聞いたことのないような衝突音。
出くわしたことのない現実。
背けず、
目をしっかり開け見据えたら、
私の愛するたった二人の家族が、
大きく吹き飛ばされた遠くのコンクリに横たわっていた。
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りりちゅん(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！完結してしまうのはとても寂しいですが応援しています！ (2017年5月25日 1時) (
レス) id: c321fe6a1f (このIDを非表示/違反報告)
踊れる人大好き芸人(プロフ) - nnm2000さん» 応援ありがとうございます！頑張ります！ (2017年5月17日 21時) (レス) id: 698c405fce (このIDを非表示/違反報告)
nnm2000(プロフ) - くすぐったくてキュンキュンします…頑張ってください！！ (2017年5月16日 19時) (レス) id: 432ef5cf0a (このIDを非表示/違反報告)
踊れる人大好き芸人(プロフ) - ゆうなさん» コメントありがとうございます。褒め言葉として受け取って、邁進します！（笑）本当は書いてる方も恥ずかしいのですが、徐々に慣れました…。 (2017年5月15日 14時) (レス) id: 698c405fce (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 読んでるこっちが恥ずかしくなる！頑張って下さい！！！ (2017年5月15日 11時) (レス) id: 9b29f9a6ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年5月5日 20時
