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その後、行為を終え、ベッドから起き上がった顕嵐。
先にシャワーを浴びに行く私を前に、テレビを点け呟く。
「…4時か、」
「…時間大丈夫？」
「平気。行っておいで」
シャワーを先に終え、髪を乾かそうとドライヤーを掴んだ私に、
「…無香料のボディーソープある？」
背後から近寄る。
「どうだろ、多分あったと思うけど…」
と答えると、
「…なら入れる」
安心したようにシャワーへ向かった。
…そっか。
この後顕嵐は何事もなかったかのように会社に戻るから…。
その後、部屋の電気を点けて、顕嵐を待ちわびる。
ガチャ、と静かに現れた顕嵐に、
「…なんか、やましいことしてるカップルみたい」
笑いながら近寄った。
「…無香料が良いって言ったから？」
顕嵐は何食わぬ顔で見下ろしてくる。
「…そう」
「不倫してるみたいな気分になった？」
「…ちょっと」
「不倫で相手がAだったとしたら、俺、間違いなく抜け出せないね。
全部失ってでもAを選ぶ」
「…わかんないよ」
「なんで？」
「顕嵐には、もっとちゃんとした人の方が似合う」
「…まあ、Aがそう思ったとしても、
俺はAと出来なくなるの無理だよ」
肩に顎を乗せるように顔を埋められ、抱きしめられた。
「…身体だけ？」
「身体だけじゃないよ。
でも、正直ここ最近は、ずっとAのことそういう目で見てた。
…だって、させてくれないから」
「ごめん…」
「いいよ。今日付き合ってくれたから(笑)」
くしゃっと笑う顕嵐は、すっかり機嫌が良いというか、来た時とは違うオーラを纏っている。
やっぱ吸血鬼って、本能、つまりはそういう欲求が強いんだ…。
「…お仕事、戻れそう？」
「戻るよ。さすがに山中さんに勘付かれる」
「"山中さん"か…」
「？」
ふと、その名前を出されたことで思い出す。
「……顕嵐は、山中さんみたいなしっかりした人が奥さんだったら良かったって思う？」
「…何が？」
「……いや、あんまり対した意味はないんだけど」
「山中さん？何で？」
「…綺麗だし、しっかりしてそうだし、それに顕嵐のこと褒めてた」
「……そう。
それってさ、Aはヤキモチ妬いてくれたの？」
「……そうかも」
「なら、成功かも」
顕嵐は目を逸らし、クスッと笑った。
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りりちゅん(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！完結してしまうのはとても寂しいですが応援しています！ (2017年5月25日 1時) (
レス) id: c321fe6a1f (このIDを非表示/違反報告)
踊れる人大好き芸人(プロフ) - nnm2000さん» 応援ありがとうございます！頑張ります！ (2017年5月17日 21時) (レス) id: 698c405fce (このIDを非表示/違反報告)
nnm2000(プロフ) - くすぐったくてキュンキュンします…頑張ってください！！ (2017年5月16日 19時) (レス) id: 432ef5cf0a (このIDを非表示/違反報告)
踊れる人大好き芸人(プロフ) - ゆうなさん» コメントありがとうございます。褒め言葉として受け取って、邁進します！（笑）本当は書いてる方も恥ずかしいのですが、徐々に慣れました…。 (2017年5月15日 14時) (レス) id: 698c405fce (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 読んでるこっちが恥ずかしくなる！頑張って下さい！！！ (2017年5月15日 11時) (レス) id: 9b29f9a6ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2017年5月5日 20時
