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講義も終わり、夕方。
顕嵐と二人、駐車場に向かう。
海斗も一緒の3人でのドライブはよくしてきたけど、二人きりなのはあの一年の時の映画以来。
「今日はどこ行くの？」
「Aの誕生日だから、まずはご飯。
何食べたい？」
顕嵐は車を発進させ、
リクエストのイタリアンのお店に私を連れて行ってくれた。
行く直前にお店に電話をしてくれたのか、最後にサプライズでケーキが出てきた。
「あとこれ、宮近と俺から。」
顕嵐は二人からのプレゼントとして四角い箱をくれた。
中には、私の名前の入ったマグカップ。
「…ありがとう。」
わざわざ名前入りにしてくれたんだ。
凄く大切にしよ。
帰り際。
「嬉しかった。 とても楽しかったし、ありがとう。」
改めてお礼した。
「宮近に伝えとく。
マグカップはほとんどあいつのアイディアだから。」
「ううん、顕嵐もごはんとかケーキとか、たくさんありがとう。
私さ、男友達っていうのが、二人が初めてで、
こんな風に男の人にしてもらったことないからあまりわかんないけど、
友だちにここまで出来るって、顕嵐ってすごいんだね。
なんか、器用って感じ。」
そう言うと、顕嵐は何かを言いたげ。
そんな中、私の携帯が鳴った。
「出なよ。」
「いいよ。」
「大丈夫、気にしないで。」
顕嵐が運転してくれる最中に悪いのに、 顕嵐が何度も言うから、
「もしもし、」
電話に出た。
相手は紫耀くん。
「あ、ありがとう。
うん、
ほんとにありがとう。
いいよ、わざわざ悪いから。
あ、じゃあ気持ちだけで。」
紫耀くんが誕生日を祝いたいと、電話をくれたのだった。
「うん、本当にありがと。また来週ね。じゃ、」
私と紫耀くんの電話が終わった頃、
もう都心の方に向かっていて、
私の家の前についた。
「今日はほんとにありがとう。」
「どういたしまして、」
セリフは普通でも、顕嵐の様子が少し違った。
今日は最初から、
いつものラフな格好じゃなく、
カチッとしたジャケットだったから、
余計にそう見えたのかも知れないけど、
なんか構えていて。
「顕嵐？」
大きな瞳に見つめられる。
そして、真顔のまま。
「Aさぁ、
そろそろ俺のものになって。」
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machabon2(プロフ) - こっちの顕嵐くんも好きです。一気に読みました。更新楽しみにしてます (2016年12月2日 5時) (
レス) id: e9d8e8e24b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：踊れる人大好き芸人
| 作成日時：2016年11月30日 23時
