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4 〜降谷、諸伏side〜→〜環side〜 ページ5




景光「今の子、すごいな。」

零「無駄がない、綺麗な背負い投げだった。」

景光「後で声掛けてみるか?」

零「相手にされないだろ。それより両隣りの2人を見ろよ。」

景光「…あの女の子に惚れたら殺すぞオーラが見えるの俺だけ?」

零「安心しろ。僕も見えてる。」

景光「話すくらい、良いよな…?」



〜環side〜

昇降口は意外にも空いていた。

ホワイトボードに何枚かのプリントが貼りだされていた。

ナタリー「同じクラスになれますようにッ!」

航「なれるといいな。」

『あ、そうだ。自分の名前を見つけて、いっせーのでクラス言おうよ!』

私の提案に2人は頷いてくれた。

『じゃ、探そう。』

環、環…。
あ、あった。

ナタリー「あったよ!」

航「俺も見つけたぞ。」

『じゃ、言うよ?せーの』

「「『1−3!』」」

まさかの同じクラス。(小説の力とか言わないで。)

ナタリー「やった!同じクラス!」

航「すげえな…。」

記録更新。

連続で同じクラスになったのは2回目。

1回目は、小学1年〜小学3年生。

今回は、中学校1年〜高校1年生。

4年間同じクラスだ。

『これから1年よろしく!』

そう言いながら、靴箱に外履きを入れ、鞄から上靴を取り出し、履く。

教室に入り、自分の机を探す。

まだ外で皆は話してるらしく、クラスには誰も居なかった。

机の上の右隅に名前がテープで止められていた。

やっと私の席を見つけられ、机の上に鞄を置く。

『私はここ。』

ナタリー「私、ここ!」

ナタリーも席を見つけられたらしく、鞄を置く。

ナタリー「結構近いね。」

『そうだね。退屈しなさそう。』

いぇーい、とハイタッチする。

航「俺はここだぜ。」

そう言い、航は机の上に鞄を置く。

そこは、前の出入口のすぐ近く。
つまり、1番前の席。

ナタリー「後ろの席の人、黒板見るの大変そう…。」

『航、ガタイは良いから、入った瞬間ビビられそう。』

航「さ、没収されないようにスマホの電源切っとけよ。」スルー

ナタリー「あ、無視した。」

『はーいパパ。』

航「パパじゃねぇよ。」

『え、航は私の保護者(パパ)でしょ?』

何を当たり前な。

そう思いながら言った時。

5 →←3 〜松田&萩原side〜→〜環side〜



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作者名:星空海月 | 作成日時:2021年7月30日 16時

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