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『え』

航「当たり前だろ。」

当たり前なの!?

『ちょっと、待って。何で2人のデートに私が入ってるの?毎回デートに私が同行してるじゃん。』

たまには2人で行きなよ!
デートって2人で行くものじゃないの?
え、私の考えが可笑しいの!?

ナタリー「いやぁ…航には悪いんだけど、Aが居ないと、何か物足りないって言うか…。」

航「俺もなんとなくそう思う。」

『いやいや、カレカノ同士の2人がさ、お互い本人目の前にして言う事キツくない?』

この2人、よく続いてんな。

…逆にこの距離感だから続いてんのかな?

『たまには私抜きで2人で行ってきなよ。』

ナタリー「う〜ん…でもなぁ。」

『逆に聞くけど、将来、結婚した2人の家族旅行に私まで着いて行ったら可笑しいと思わない?』

航「けっこ…!?」

ナタリー「う〜ん、思わないかな。それが私達の普通だし。」

ナタリーは、特に慌てる様子もなくサラリと述べるが、航は結婚と言うワードに過剰反応している。

『航って揶揄い甲斐があって面白いよね。』

ナタリー「わかる。」

航「人で遊ぶな!」

いや、反応が面白いって分かってるのに遊ばなかったらつまらないよね?

『今日は2人で行ってね。』

ナタリー「えぇ〜。」

航「今日、新しくダチになった奴らが居たら、親睦も深める為に皆で行くか。」

ナタリー「そうしよっか!」

『いや、あの、私は2人で行けって言ってるんだけど。何で頑なに私から離れないかなぁ?』

ナタリー「(え、Aが可愛すぎて放っておけないから。)」

航「(昔からドジのAを放っておいたら絶対大怪我するから。)」

2人は、ジッと私を見つめる。

『…なに?』

ナタリー「べっつに〜?」

航「お前がもう少ししっかりしてくれたらなぁ?」

ナタリー「ちょっと航、そんなこと言うと、Aは思い詰めちゃうでしょ!」

航「そうだな。悪かった。」

『え、ごめんごめん、話が全く読めないんだけど。何の話?』

その時、丁度靴紐が解けていたのが目に入る。

『ごめん、靴紐結んでくる。』

と、小走りする。

すると、前に2人組の男子が居たので、避ける。

が、肩が当たってしまう。

?「ってぇな。」

『ごめん。大丈夫?』

?「ッ、お、おう…。」

何故サングラス…?

?「ッ、こっちこそごめんね?」

ロン毛だ…校則引っかかりそう…。

『いや、私も避けきれなかったから。じゃ。』

私は2人に謝罪してから追い越し、靴紐を結んだ。

3 〜松田&萩原side〜→〜環side〜→←1



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作者名:星空海月 | 作成日時:2021年7月30日 16時

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