吸血鬼の私と狂愛王子

なんでだろ？ ページ8

・・・痛い

自分で刺した傷が痛む

薬を塗ったから、傷口が燃えるように熱い

黄髪オウジサマもこんなに痛かったのかな……？

『ん・・・』

アイツは今はいなくなった

俺は少しホッとし、立ち上がった

青「な・・‼︎」

青髪オウジサマが体を少し跳ねあがらせ、びっくりしていた

『お腹すいた・・・』

俺は2日くらい血を飲んでいないため、空腹だった

目に付いたのは、黄色いオウジサマから出た血

少し薬が入っているけれど、飲めるならなんでもいい

ズズッ

口で吸うように血を吸った

なめらかな感じだが、少し苦味が混ざっていて美味しかった

青「ヒィッ‼︎ち、血を・・・」

ああ、こいつは俺が吸血鬼だってこと知らないか・・

キィガチャ

！？

家のドアが開く音がした

また誰か入ってきたのか？

青「！！みんな！」

あー、こいつが呼んだんだ・・へぇー

青髪オウジサマが叫んだ後、すぐにこっちへ走ってくる音が聞こえた

ガチャバタン

勢いよく開けられたドアは壁にぶつかり跳ね返った

いたのは4人の人間

赤「！？ころちゃん！」

桃「大丈夫か？！」

橙「るぅとは！？」

それぞれ違うことを話した

慌てているようで、俺には気づいていないようだった

俺は近くにあった鋼を持ち、赤いやつの後ろにそっと近ずいた

青「莉犬くん！！うしろ！！」

赤「え？うし・・・ぐあっ！」

俺は赤いやつの首に鋼を縛り、抑えた

紫「え？え！？莉犬くん！？？」

赤「はっ・・・・いぎ・・」

赤犬は苦しそうにジタバタと手足を動かした

バカだなぁ、抵抗すればするほど首がしまるのに…

橙「莉犬！動くな！！」

やっとそのことに気づいようで、橙が俺に近ずいてきた

『なーに？』

橙「離せ…その手を離せ！！」

『なんでぇ？だいたいお前らが悪いでしょ？勝手に人の家に来て、食料を助けようとして…』

桃「食料って…ころんのことか？」

紫「るぅとくんはどこだ？」

すごい圧で紫頭がきいてきた

『るぅとって誰だ？』

青「黄色い頭の…お前が連れて行ったやつだ！」

あー、あいつねぇ、黄色いオウジサマ！

『そのオウジサマは、○したよ☆』

嘘だけどね、焦って俺を○すのかな？俺○されちゃうのかな？

アハハ、俺どうなっちゃうんだろ♪♪

青「嘘だ…生きてるって言ってたじゃん」

は？俺言ってない…あ

『もしかして、あいつか……？』

赤「ヒュー……ヒュー…ガクッ」

赤犬が息ができなくなったのか、失神した

まだ脈があるから生きているだろう

桃「早くその鋼をどかせ！」

『じゃあ、ゲームしよ？』

・→→←助けを呼びに

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す