吸血鬼の私と狂愛王子

ごめんね ページ49

ななもり視点

ジェル「なーくん、やっぱアイツら企んどるよな？」

ジェルくんもそう思ってたんだ…

ななもり「だと思うけど、どいて？」

何普通に人のベットに横なってんの？

みんなの前でも堂々とやるよね

ジェル「イヤヤ」

ななもり「もぉ……」

はぁっとため息をついた時

隣の部屋から小さな声が聞こえた

この家の壁などは厚いから聞き取りにくい

ジェル「…なーくん、Aあいつらに何かされてんちゃう？」

ななもり「俺はジェルくんに膝枕されてんだけど？」

でも、真面目にヤバイかもしれない…

ななもり「ジェルくん、銃持ってない？」

ジェル「持っとらん」

ななもり「じゃあ、痛いやつ持って」

ジェル「毒？」

ななもり「それ4んじゃう、でも一応持ってて」

ジェル「花瓶？」

ななもり「それでいいや、早く行くよ」

二人でこっそり部屋を出て、Aちゃんの部屋の前まで来た

うっすら声が聞こえてアイツらの声もした

なのにAちゃんの声が聞こえない

ななもり「ジェ…」

ガチャ

え？

ジェル「A！」

なんとジェルくんが勝手に部屋の中に入ったのだ

俺も急いで入ると

裸にされているAちゃんと、アイツらがいた

兵士B「あ？お前らか、せっかく良い所だったのによ！」

兵士C「まあまあwお前らも56すつもりだったし、来てくれてありがたいよ」

『ん”…んん…』

涙を流しながら安心したような顔をしていた

ごめんね、もっと早く助けに来れば良かったのに…

ジェル「オゥラっ！！」

勢いよく兵士Bに花瓶を投げた

ゴン！という鈍い音がしたけど

花瓶は割れず、男も血を流していたが生きていた

奴らは俺らを睨み、銃を向けてきた、でもね

ななもり「ハwアハハハハw変だねぇ、顔が青くなってるw」

兵士Bの顔の一部がどんどん青くなって広がっていっていた

兵士C「な！お前！近寄るんじゃねぇ！」

兵士B「あ”…え”？な”にぃ…？」

実は、花瓶に毒を塗っていた

男の傷口から体内に入ったんだろう

ジェル「それなぁ、森ん中ある薬草でしか治らないんよw」

るぅとくんが森の中にいる細菌から作ったもの

兵士C「お、おい！行くぞ！」

兵士B「あ”づい”…！」

奴らはそそくさと家から出て行った

ななもり「Aちゃん！」

俺はAちゃんの拘束をとき、毛布を被せた

『あ…りがと…ぅひぐっ…ごめんなさい…！』

泣きながら何度も何度も謝ってきた

優しく彼女を包み込んだ

この綺麗な体にアイツらが触れた…

彼女のことを守れなかった自分が憎かった

ありがとう→←性

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