吸血鬼の私と狂愛王子

裏 ページ44

ころん視点

あー、飯美味かった〜！

ガチャ

るぅと「戻りました！」

ななもり「どうだった？」

るぅと「良かったです！」

『…？』

ジェル「るぅとも来たし、そろそろ行くか？」

あそこにね？

莉犬「だねぇ、行こう！」

『あ、どこに行くんですか？』

Aに知られちゃダメだし…

ころん「森の中探検しに行くの、運動しないとなって」

『そうですか…』

少し寂しそうにふっと微笑んだ

僕たちは着替えなどの必要なものを持ち、家を出た

『いっ…てらっしゃい…戻ってきてね？』

それが心配だったんだね

さとみ「大丈夫、必ず戻って来るから」

コクンと頷き、

すとぷり「行ってきます」

ガチャ




ごめんね

これは君のため…？

僕と君が一緒にいられる為にやることだから

僕らはあいつのいる地下に向かった

キィ…

ドアが開く音が響いた

兵士「ひぃ！？」

なんだ、もう大丈夫じゃん

莉犬「ひっどい顔w」

昨日ボコボコにした後が残っていて

顔の原型をとどめていないほどだった

あいつに莉犬くんが前つけてた点滴と同じものをつけ、生かしていた

兵士「56すなら56せ！王がお前らを4刑にするさ！」

ななもり「ごめんねぇ？楽には4ナセナイカラ」

あいつは体を震え上がらせた

るぅと「楽になりたいなら、僕の質問に答えてください。Aさんの親はどんな人だったんですか？」

るぅとくんがAの名前を出すと

兵士「アハハハハハ笑…最低な奴だよw実の娘を王に売ったんだ笑」

王に売る？

ころん「この国では人身売買は言えないはずじゃ…」

兵士「知らねぇのか？王は気に入った女は必ず手に入れる。でもさぁw化け物だったから返却したんよw」

ジェル「人をものみたいに言いやがってさ、Aはオモチャじゃないんだよ」

兵士「いや、オモチャだったよwこれ以上言ったら俺王に処罰されちまうから言わねぇけどw」

お前めっちゃ言ってたじゃん

ななもり「後で聞こっか。じゃあ、親はどうなったの？」

兵士「アハハw王がなあいつを餓4寸前まで追い込んで親を食わせたんだよw」

最低…

莉犬「なら、Aが不安定になった時出てくる子は誰？」

あの子…最近出てきてない

兵士「肉体的にも精神的にも追い込んで、別の人格が出来たんだよwアイツは全部知ってるさ」

だからあの子は…

聞けば聞くほど辛い事実で

守ってやれるのは僕しかいないって思った

さとみ「Aにどんな事したんだよ…」

さとみくんが言うと、何も答えず黙っていた

るぅと「早く答えないと、指が飛んできますよ？」

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