生存 ページ12
るぅと視点
るぅと「スー…スー……ん、んぁ?」
少しは慣れた天井が目を覚ましてから視界に入った
僕は自分で腹を刺してから、何日経ったかわからない部屋にいた
僕が起きてから一度夜が明けたので、1日以上はここにいたのだろう
るぅと「っ……」
動くとまだ刺した腹が痛くなった
痛んだところを抑えると、包帯?のようなものが巻いてある
僕が起きるたび、新しい物えとかわっていた
手首には鎖があり、逃げることもできない
僕はボーッとした頭で考えた
ころちゃんは無事だろうか…
僕がわかっているのはただ一つ
あの子が僕のことを世話してくれているということだ
朝、昼、夜にあの子がきて、食事を食べさせてくれた
起きた初日は抵抗があったけれど、なんだか王宮にいた頃よりも美味しいご飯だと思った
それに、腹が痛くて唸っている僕に「ごめん、ごめん」と本当にに小さい声で言っていることにも気づいていた
なんであの子はこんな事までしてくれるのか
僕には全然わからなくて、あの子が不思議だった
バタバタ
あ、あの子がきた…
あの子は毎回急ぐようにドタバタと足音を立てて走ってくるからすぐわかる
ガチャ
『…はぁ、はぁ……』
るぅと「大丈夫です…か?」
『う、ん……ほら、ご飯……』
片手に握り締めてあったのはコップに入ったおかゆ
『自分で飲める…?」
心配そうに訪ねてくる
るぅと「大丈夫です…ゴクっゴクっ…」
手渡されたコップを持ち、自分の口に運んだ
飲めるように柔らかく、とても美味しかった
るぅと「ありがとうございました……」
彼女はコクんと頷き、コップを取ってくれた
そのまま出て行こうとしたので、僕は勇気を振り絞って彼女に聞いてみた
るぅと「あ、あの!ころちゃんは大丈夫なんですか…?」
『・・・青いオウジサマのこと?』
るぅと「そうです」
『生きてるよ。それに、仲間みたいな人たちが4人きた』
るぅと「なーくん達!?」
僕はビックリして声を出してしまった
僕がなーくんの名前を出すと、彼女は少し寂しげに
『あの人も、君も凄いよね……俺もぁぃしてほしい…』(ボソッ)
最後の方は聞こえなかったが、なーくん達はいるようだった
『みんな、今のところ生きているから』
その言葉を聞き、僕はホッとした
すると、彼女は僕をみて悲しそうに
『よかったね……』
と言ってくれた
バタン
多分彼女は悪い子ではないと思う
だって、僕が寝ているときに「みんな…」と言った時に
『いつまでも、君の愛が続きますように」って言ってくれたから
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カカオ - コラボしてくれたらイメ画あげます (2022年1月12日 19時) (レス) @page33 id: 9689beb0ab (このIDを非表示/違反報告)
歌い手が好き - 徒花(腐女子)さん» あぁ…んー?前にアンケートで決めたのでハッピーエンドではないですね…時間があれば書きます!王族は血祭りですy(((( (2020年3月28日 21時) (レス) id: 909c1fe0ab (このIDを非表示/違反報告)
徒花(腐女子) - 可哀想だけどこれから多分幸せになるんですよね!?絶対幸せになって欲しい後王族血祭りにして欲しい((( (2020年3月27日 19時) (レス) id: 3a5cb22906 (このIDを非表示/違反報告)
歌い手が好き - ゆもちさん» 俺もななジェルが同じ部屋だったらこうなるかな?って妄想しましたwありがとうございます!頑張ります! (2020年3月23日 3時) (レス) id: 909c1fe0ab (このIDを非表示/違反報告)
ゆもち(プロフ) - ジェルくんがさりげなくなーくんのベッドに寝転がってるの笑いましたw 大好きです! これからもがんばってください! (2020年3月21日 19時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:歌い手が好き | 作成日時:2019年12月24日 0時