・ ページ11
・
九条「 皆さんわかっていると思いますが、この後鵜久森さんに何かしたら、私がなんでもやりますので。 」
釘を刺すように冷たく言い放った九条先生。
そんな先生を見て、胸の中がグッと熱くなった気がした。
的確な言葉を探すとしたら、「興奮」。
今までではありえないこの空気に、私は柄にもなく興奮していた。
九条「 それと、Aさん 」
『 はい 』
九条「 すみませんでした 」
いきなり私に向き合ったかと思えば、九条先生は私に頭を下げた。
と言っても、九条先生が何を言いたいのか、何となく察しがつく。
『 大丈夫ですよ、英会話教室のことですよね？
多分、1回くらい許してくれると思います。 』
九条「 …でも、本当にすみませんでした。
怒られたりしたら、私の名前を出してもらってかまいません 」
『 はい、そうします。今日はいいもの、見れたんで 』
九条「 …そうですか 」
九条先生は小さく微笑みをこぼした後、また私に小さく頭を下げて、鵜久森さんと共に教室を後にした。
『 ……お、あった 』
誰も何も喋らない気まずい空気の中、私は全く気にせず机の中から単語帳を取ってポケットにしっかりしまった。
星崎「 英会話教室まで送ってくよ 」
『 透、用事は？あ、これが用事なのか 』
星崎「 うん。あ、その前にトイレ寄ってもいい？ 」
『 いいけど、早くしてね 』
星崎「 はあい 」
さっきまでの出来事がまるでなかったかのように、私と星崎は他の生徒たちを無視して普段通りに会話する。
「有り得ない」とでも言いたげな視線を四方八方から感じたが、すべて気のせいということにしておく。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 573人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怜奈(プロフ) - 続き更新楽しみにしてます☺️ (2月19日 11時) (
レス) @page15 id: 7742aa0a22 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 続き気になります！！😂 (10月5日 7時) (レス) @page15 id: 7635846965 (このIDを非表示/違反報告)
kmmWSHHG1OxKdoJ(プロフ) - サトウさん» すみません！ありがとうございます！ (10月1日 14時) (レス) id: afdfa33498 (このIDを非表示/違反報告)
サトウ(プロフ) - kmmWSHHG1OxKdoJさん» ありがとうございます😿💘 非公開にしてたのですが、もう一度公開しました👍🏻 (10月1日 13時) (レス) @page12 id: 3c8b522ccf (このIDを非表示/違反報告)
kmmWSHHG1OxKdoJ(プロフ) - 消されちゃいましたかね？！Tiktokのお話めっちゃ好きでした😖✊🏻あーいう絡み系めっちゃ出して欲しいです！投稿楽しみにしています💬💞！ (9月18日 22時) (レス) id: afdfa33498 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
