・ ページ44
驚くべきことは幾つもあった、カオスが仲違いをしなくなったどころか、最初から連携がプログラムされていたかのように動きが良くなったことだ。
「リズムが変わった！？」
その所為でまずFWがゴール前まで行けなくなった、強力なDFが二人も連続で現れたので。
「いけ、豪炎寺！！！」
『今度はボンバとゴッカのダブルディフェンス！！
イグナイトスティールとフローズンスティールの連続必殺技で、豪炎寺を弾き飛ばした！！！！』
「豪炎寺！！」
円堂が駆け寄るが、豪炎寺は大丈夫だと言って止めた。
「……勝負あったみたいだな」
「お前たちに、宇宙最強のディフェンスは破れない」
そう言ってこちらを向く彼と目を合わせる、瞬間、彼は恍惚そうに私を見て歪んだ笑みを見せるので、私は乾いた笑いをするしか無かった。
しかしそんな私を横目に、
「ボクにまかせて」
……アフロディが勝負に出た。
「あのディフェンスは、ボクが破る！！」
「や、破るったって、そんな簡単に敗れる必殺技じゃないぞ！？」
「大丈夫さ、だからボクにボールを集めて。
……さっきは脅し紛いでごめんよ、レヴィ。
できるね」
「……くそっ」
彼らは瞳孔が開き切った私の形相に驚いていた、鬼道は様子が変であることに訝しんではいたが、現状マトモな策がない今、渋々了承した。
「よし、みんな、アフロディにボールを集めるんだ！！」
それから。
彼はフィールドを猛追し続けた。
何度DFの必殺技を真面に食らったことだろうか、しかし彼は私を見て笑うので不愉快にしかならなかった。
「……何故笑っていられる、何故堕ちていられる！！
悔しくないのか！！！」
「悔しいさ、悔しいとも。
でも、やっとわかったんだ、レヴィ、彼らの隙が。
ねえレヴィ、堕ちることよりも、全てが無くなることよりも。
仲間に信頼されるって、素晴らしいことなんだよ」
ボクは吹雪くんだけじゃない、君にだって分かって欲しかったんだ。
「レヴィ、いいかい、次で決めるよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - ゆりりんさん» ゆりりんさん、コメントありがとうございます！すみませんバタバタしてました……。これからはネタ切れしない限りは更新していきますので暖かい目で見て頂けると幸いです。 (2022年4月24日 16時) (
レス) @page38 id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます！ (2022年4月23日 12時) (レス) @page33 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 星猫さん» 星猫様、閲覧及び高評価、コメント、ありがとうございます！更新速度が遅い今日ですが、生暖かい目で見ていただければ幸いです！ (2021年9月11日 23時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!はじめまして!とっても素晴らしいです!高評価しました! (2021年9月11日 8時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2021年8月30日 8時
