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“行きの搭乗券はこちら側が発行しておく、パスポートも要らないし多分入国審査も保安検査も無いだろうからのんびり構えていてくれ。
但し滞在に関しては2週間未満が限度だ、これ以上は君の身の安全が保証出来ない、ではよろしく頼む”
提示された金額に心中小躍りしながら後はもうノリとヤケでアメリカに渡航した、本当にパスポートも要らなかったし面倒な検査もなかった。
案内の通りに行けば寧ろ20分も要らなかった、搭乗券に何か書いてあったのだろうがそういうのは知らない方がいいこともあるので余計に見ないことにした、実際分からない文字列の記載のみだったので。
飛行機だって半個室だったので多分ファーストクラスだし居心地は良かったし暇はしない、オマケに飯も美味い。
これが経費で出るのだ、不平なんて何処にあろうか。
文句と言えば飛行時間13時間もあるのに銀髪のチビがウトウトしながら絶対に寝ようとしないくらいで、見ていられなかったから交代で寝ることにした程度だ。
そうしてニューヨークに到着して正気に戻った。
「何でッ！！！
俺がッ！！！！
アメリカに居るんだッ！！！！？」
ここまで
審査も検査も無いって何だ、今更ながら可笑し過ぎるだろ、ファーストクラスを？経費？少数民族のチビ？本拠がアメリカ？諜報機関ってマジだったの？？そこもしかして相当ヤバいの？？
遅ればせながら頭痛がした、気圧か時差ボケの所為かと思ったが本日は素晴らしい位の快晴だし交代とはいえ十分に寝た、勘違いも甚だしい。
サブウェイから降りて階段を上ると蒸し暑さと人の多さにそれはもう四苦八苦した、因みにアメリカの首都であるワシントンとここニューヨーク、人口も密度もここの方が高いので或る意味正解と言えた、全く嬉しくないが。
そして冒頭。
念の為空港で買い直した軟水をちびちび飲みながら進むと、中々格好の良い男───30後半、いや40か？───が店の入口で佇んでいた。
「よォ坊主、この店の元ネタは知ってるか」
日本語だった。
「……サモトラケのニケだろ、ルーヴルの」
「ヒュウ、やっぱお前か、若いのに中々の色男じゃねェか」
サングラスの似合うコーカソイド系は写真と俺を交互に見た、五番街、NIKEのガラス扉。
「フライトまで時間がある。
飯でも食おう、不動明王」
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - ゆりりんさん» ゆりりんさん、コメントありがとうございます！すみませんバタバタしてました……。これからはネタ切れしない限りは更新していきますので暖かい目で見て頂けると幸いです。 (2022年4月24日 16時) (
レス) @page38 id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます！ (2022年4月23日 12時) (レス) @page33 id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 星猫さん» 星猫様、閲覧及び高評価、コメント、ありがとうございます！更新速度が遅い今日ですが、生暖かい目で見ていただければ幸いです！ (2021年9月11日 23時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - タブレットで操作しています!はじめまして!とっても素晴らしいです!高評価しました! (2021年9月11日 8時) (レス) id: 8c51e3f139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2021年8月30日 8時
