・ ページ7
「吉良瞳子」
「！！」
「余り
元々
北海道で逃がした手下の血溜まりを彼女は見てしまったらしく、靴の足跡が残っていた。
私はそれを見逃すことは無かった。
「それに、特別諜報員2名の裏切りで本部は不安定なんだ、今更契約の取り消しや変更は効かないし、そもそも私も承認できない」
「そんな、」
「諦めた方がいい、既に私達は同じ穴の狢だ」
私はそうやって生きてきたんだ。
契約した貴方はそれを受け入れる必要がある。
「……私から仕事を取らないでくれ」
過激派だって私が威嚇したから、豪炎寺修也に付き纏っている方だって大分数を減らした。
日本支部と連絡を取ったから、彼女は私の職業病を察したらしく、一言謝った。
「支部長なんて
下手をすればうちの部下の立場だって悪くなる、この任務は名義上アメリカ支部全体で引き受けているから。
「そう、ね、貴方はアメリカ支部の長だった」
「貴方が心配するほどヤワじゃないし、数年前からうちは最良の支部と呼ばれてきたんだ」
そう呼ばれるに見合うことはしてきたはずだ、酷いことを言う様だが、私は本当にそうやって生きてきたんだ。
貴方まで、私が必死に生きてきた足跡を馬鹿にされている気がしてならない。
……そんなこと言ったところで何か変わる訳でも無いのだけれど。
「……」
「少し酷いことを言ったな、済まない……。
さて、瞳子さん、もう少しで円堂も必殺技を会得するでしょう、貴方と私の旅ももうそろそろです」
頑張りましょう、上っ面だけの言葉を告げると、彼女は何だか申し訳なさそうに頷いた。
中に戻ると、既にメンバーは起きていた様で、朝一番に春奈から、おはようございますと挨拶される、微笑む。
……契約名義を支部にしておいて大正解だった、私は記憶の欠片を時間の際限なく追える、成功すれば支部の株も上がる。
報奨金だって出る、他の各国組織や財閥への牽制にもなる。
想定外とは言え状況が状況なので長官から過剰防衛も認められるだろう……小娘の私がここまで考えないとでも思ったか。
重畳重畳。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - あかいりんごさん» あかいりんご様、閲覧及びコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！更新は停滞気味ですが気長に待って頂けるとありがたいです！！ (2021年3月31日 22時) (
レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
あかいりんご(プロフ) - コメント失礼します。昔から見ててずっと探してました！言葉選びが凄く好きです！応援しています！ (2021年3月30日 20時) (レス) id: 089acdd5f5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ございません、こちらは存じてないです。完全なる自己満足の駄作なので合作する予定も今後もないのです……。ご不快にさせて大変申し訳ございません……！ (2021年3月17日 0時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 後、トラスフォーマープライムは知ってます？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2021年1月26日 21時
