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旧市街に入ると人が一気に増えた様に思えた。
観光だろうか、それにしては時期が時期だが。
「……随分と敬虔な信者が多いんだな、ここは」
観光客と一瞬訝しんだが、顔の人相から大体が地元民だと言うことに気がついた。
それもそうかと、マニカと呼ばれるこの女性に言おうとしていた言葉は余りにも小さかった、語尾なんて掠れてたかもしれない。
俺自身が女好きの癖に、予想以上に俺は彼女を警戒していることを自覚した、本能だ、俺はこいつを何処かで恐れている。
かなりのやり手だ、こいつ。今度は声にも出さない声だった。
それすらも、代わりに、尋常ではない程の耳の良い殺人鬼に拾われる。
「ええ、因みに僕も立派なカトリック教徒ですよ」
「止せよ革エプロンめ」
目を隠し首を振る一見眠そうな隣人、警戒しているのか、と随分と早い瞼のモールス信号、否定も肯定もしない。
「因みに、今回の地下石窟寺院、どの場所かはお聞きになられましたか」
「いや全然、インド北部としか記載されていなかったもので」
にっこりと笑顔。
実は真っ赤な嘘である、先にジャックがありそうな場所を、人の出入りや本部の情報を抜き取り、幾つかポイントを絞り出したからだ。
そのうちの一つにきちんとメモされていた座標、ここ、ジャリヤーンワーラーバーグ。
1919年に起きた大虐殺の慰霊碑がある公園、彼はその庭園の地下だと言うのだ、因みにここ、24時間年中無休空いている場所である。
しかも中心部、流石に驚いたが、後世の人の目を誤魔化すには不謹慎な話確かにいい案だろう。
そこまでして知られたくない何かがあったのか、それはこれから俺達が墓荒らしをして知る所だ。
しかし流石CIAから引き抜きが来てるだけある、殺人鬼の癖に、頭のいい脳筋くらいだと思っていた幼少期の自分が恥ずかしいくらいである。
最早論外だ、論外。
「……成程、今回発見された地下石窟寺院は凡そ紀元前7世紀から前3世紀に作られたのではないかと判明しています」
相手も何かを察したのか、彼女はまず地名を告げずに歴史から話し始めた。
「その根拠は」
「寺院の壁に四つ全てのヴェーダと同じ内容のものがありました」
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - あかいりんごさん» あかいりんご様、閲覧及びコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！更新は停滞気味ですが気長に待って頂けるとありがたいです！！ (2021年3月31日 22時) (
レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
あかいりんご(プロフ) - コメント失礼します。昔から見ててずっと探してました！言葉選びが凄く好きです！応援しています！ (2021年3月30日 20時) (レス) id: 089acdd5f5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ございません、こちらは存じてないです。完全なる自己満足の駄作なので合作する予定も今後もないのです……。ご不快にさせて大変申し訳ございません……！ (2021年3月17日 0時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 後、トラスフォーマープライムは知ってます？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2021年1月26日 21時
