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世間話を終えると、まだまだ寝足りないのか一ノ瀬が眠そうにした。
結局私の素性を明らかに出来ないまま終えてしまったので、土門は未だそれを気にしている様だ、目線がそれを物語った。
彼らが寝床へと改めて向かう、鞄から懐中時計を引っ張り出すと5時前で、そろそろマネージャーか瞳子さんが起きてくるところだろう。
私もそろそろ、と辺りを確認してから宿へと向かおうとする。
「……？」
海の向こう、更に向こうから朝日に照らされて何かがやってきた、白い何かだった。
「…………鯨、？」
「────」
好奇心と警戒心半分。
どちらにせよ確認せずにはいられなかった、パソコンを鞄の中にしまって先まで寝ていた椅子の上に隠す。
たった十数分とは言え寝起きでふらつく体を留めながら波打ち際まで向かう。
それはとても泳ぐのが早かった。
「─────」
「……52？」
「─────！！」
何やら嬉しそうに小さく暴れるそれは私の前で大きく口を開いた、訳もわからぬまま凝視する。
痺れを切らしたのか、海の深い場所までまた戻って行った。
「わ、」
「───！」
大きな尾びれで海水を打ち付ける。
飛沫が私へと雨の如く降りかかった、下に水着を来ていてよかった……。
「ちょっと、おい、52！」
「──────！！！」
誘われる様に海の中へと入っていった、それはどうやら私を海へと沈ませせたかったようだ。
何だか満足そうだった。
「────」
「(……こいつ、私が同じ鯨だと思っているのだろうか)」
「──────」
しかし、彼が鳴かないのでそうでも無いだろう、むしろ賢い部類かもしれない。
通常クジラは190
鳴かない、ということは、私が、ひいては人間がその音を聞くと聴力を失うことを理解しているから。
私の体を突っついて遊ぶ彼はなんとも賢かった。
「(もう、そろそろ追っ手の気配の確認がしたいのに)」
「──────！」
「(はいはい、お前は可愛いよ)」
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - あかいりんごさん» あかいりんご様、閲覧及びコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！更新は停滞気味ですが気長に待って頂けるとありがたいです！！ (2021年3月31日 22時) (
レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
あかいりんご(プロフ) - コメント失礼します。昔から見ててずっと探してました！言葉選びが凄く好きです！応援しています！ (2021年3月30日 20時) (レス) id: 089acdd5f5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ございません、こちらは存じてないです。完全なる自己満足の駄作なので合作する予定も今後もないのです……。ご不快にさせて大変申し訳ございません……！ (2021年3月17日 0時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 後、トラスフォーマープライムは知ってます？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2021年1月26日 21時
