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彼女の口の中に指を入れた、酷く小さい、それでも喉の奥を中指で突き刺すように抑えた。
しかしその咥内、あまりに狭すぎた、指三本ですら大きそうに口に含むそれは何とも獣慾を刺激するもので、少し目を逸らす。
小さな口、にゅるりとしていて、彼女も例え人を離れた美貌も持っていても人間なのだと、俺の指三本ですらいっぱいいっぱいだ、……。
「……ひゅ、」
貴方side
意識が浮上する。
一面グレーのフィルターでぼやけた景色が何とか私の脳が処理しようと頑張っているのを何となく理解した。
「バカヤロー、お前海ってのはこう泳ぐんだ!
海って恐ろしいもんなんだぞ、それを、平然と入水する様に必死になって泳ぐもんじゃねぇ。
そんなしけた面で泳ぐもんじゃねぇよ、沈んじまうぞ」
何故叱られているのか私には分からなかった。
ただその表情が、少なくとも、
慾に取り憑かれた紛争地帯の爺や
浅慮にもただ人を殺していく下衆な奴とか
蠅が群がる子供の骸に口付けるぺドだとか
そう言った死ぬ程馬鹿な奴とは程遠い怒りの顔だったので、辛うじてそれを善意として受け取ることが出来たのだ。
けれど何故彼が、私を叱っているのか、その理由までは理解出来なかったので、心底困る他無かったのである。
一言謝るけれども、私は諸々の納得が行かないので弁解することにした。
「だ、だが、男の人が、」
そう、男の人がいた、成人男性だ。
「男の人……？」
「そう、金髪の、」
そういうと彼は眉を寄せて、仕様が無しに辺りを見渡すがそんな奴は居ないと言い切ってしまった。
「でも、」
「それでお前が死んだらどうすんだ」
「わ、私は死なない！」
「今溺れてたじゃねーか、」
死なない、死ねない。
私は少なくとも、海で溺れて死ぬことは絶対にない。
妙な確信があったのだ、“昔からずっと海の中に住んでいた様な感覚”と同じくらいの確信があった。
それから、彼は少し考える素振りを見せたが、何とも言えない表情を浮かべて、私を陸に戻してしまった。
何とも言えない不信感と一過性のパニックのせいで夜明けまで落ち着くことができなかったが、薬を飲めばすぐだった。
自嘲して眠りにつく。
その中には絶望も、まして希望すら残されていなかった。
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - あかいりんごさん» あかいりんご様、閲覧及びコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！更新は停滞気味ですが気長に待って頂けるとありがたいです！！ (2021年3月31日 22時) (
レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
あかいりんご(プロフ) - コメント失礼します。昔から見ててずっと探してました！言葉選びが凄く好きです！応援しています！ (2021年3月30日 20時) (レス) id: 089acdd5f5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ございません、こちらは存じてないです。完全なる自己満足の駄作なので合作する予定も今後もないのです……。ご不快にさせて大変申し訳ございません……！ (2021年3月17日 0時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 後、トラスフォーマープライムは知ってます？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2021年1月26日 21時
