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「……」
「覚えてないか、そうだよなー」
二年位前のことだもんな、いや実際顔合わせたのもたった数回だったし。
半ば投げやりのように、彼は私にその言葉をぶつけた。
「一目惚れしたんだ」
「……私じゃない、可能性は」
「ンな訳ねぇよ、お前ほどの別嬪は何処探しても」
褒められているはずなのに、私はちっとも嬉しくなかった。
余程否定したかったのだろう、勿論生前の己を、好きでいてくれる人間がいたとなれば誰でも、けれど、けれど。
けれども、それ以上に申し訳なくなってしまって、あの時一人でも対処できたとはいえ、彼に助けられたのは紛うことなき事実だ。
そんな彼を、私は悲しませてしまった。
私が、悲しませた。
「ぁ、ご、ごめ」
「謝ることないぜ、俺だって、ちゃんと面と向かい合って話したのは多分これが最初だからな」
そう言って彼は海よりも小さいことだと言って笑った、陽気なまま、彼は頭を撫でて何処かへ行ってしまった。
彼はあの話の後、また違う何かを話していたようだが、私はそれどころではなかったのだ。
だから、頭を撫でられるまで呆然としたままだった。
何をしたっけ、ああそうだ、話をして、話？
何の話をしたんだ？
私はきっと正気じゃなかった、話の内容を思い出そうとしても頭に浮かぶのは紛れもなく鞄の中に入った薬瓶だったし、飲まなければならないという強制力に襲われたのだ。
それにしたって、そうだ、海に52が居る。
ひとりぼっちの52が
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - あかいりんごさん» あかいりんご様、閲覧及びコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！更新は停滞気味ですが気長に待って頂けるとありがたいです！！ (2021年3月31日 22時) (
レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
あかいりんご(プロフ) - コメント失礼します。昔から見ててずっと探してました！言葉選びが凄く好きです！応援しています！ (2021年3月30日 20時) (レス) id: 089acdd5f5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ございません、こちらは存じてないです。完全なる自己満足の駄作なので合作する予定も今後もないのです……。ご不快にさせて大変申し訳ございません……！ (2021年3月17日 0時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 後、トラスフォーマープライムは知ってます？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2021年1月26日 21時
