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大皿は目を離した間に既に完食されていて驚かざるを得ない、マグロを持ってきた当人である綱海は嬉しそうにそれを見ていた。
グラスに入れられた水を栄養剤と共に飲み下す。
「翠、ちゃんと食ったか？」
「まあ」
一言告げると彼は肩を竦めた、結構目線が私の方へと行っていたのでこの様子じゃあキャベツしか口にしていないのは明らかだろう。
彼は表にこそ出さないが、余り機嫌が宜しくないようだ。
満腹の彼らは瞳子さんにしごかれ、休んでいる分の授業の教科書を読んでいる。
まるで異国語の本でも見ているかのよう。
「翠ぃ」
早々に円堂が音を上げてしまった、教科書の内容は見る限り数学の様だ。
傍で付きっきりの鬼道が呆れて溜息を吐く。
「どうしたんだ」
余りチームの司令塔を疲れさせないでやってくれよ、と苦笑すると彼はどうしようもない顔で私を見ていた。
「中身は……関数？」
しかも1次。
「こいつ中1の内容に躓いているみたいでな」
「えへへ……」
「褒めてないぞ」
「前に教えたやつの応用か……」
鬼道の教え方がいいのか、進み具合は中々らしいく円堂は結構頑張っている方ではあった。
これなら私が直接手を下す程でもないだろう。
「そうか、進み具合としては早い方だし、その調子で頑張れよ」
鬼道もよろしく頼んだ、そう言うと彼は返事をした、円堂は相変わらずの調子のまま机にかじりつく。
「翠さん」
「？立向居」
「あの、分からないところがあって」
翠さんなら解けると思った、そう言って教科書の問題を見せてくる彼に愛嬌少し。
何故私だったら大丈夫だと思ったのだろう。
「……まあ解けるが」
カートリッジ式の万年筆のキャップを開いて教科書の隅の方に書き込む、立向居はそれを結構真剣に見ていた。
「これで分かるか？」
「……ここは、」
「ああ、済まない、もっと分かりやすく書けばよかった」
口頭で説明してやると理解した様で感謝された、偽りのない表情なので私の説明に問題はなかったようだ。
その後、瞳子さんと鬼道その他だけでは手が回らないのか包帯を巻き直していた私に瞳子さんから救援要請を頂くのは数分後のことだった。
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - あかいりんごさん» あかいりんご様、閲覧及びコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！更新は停滞気味ですが気長に待って頂けるとありがたいです！！ (2021年3月31日 22時) (
レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
あかいりんご(プロフ) - コメント失礼します。昔から見ててずっと探してました！言葉選びが凄く好きです！応援しています！ (2021年3月30日 20時) (レス) id: 089acdd5f5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ございません、こちらは存じてないです。完全なる自己満足の駄作なので合作する予定も今後もないのです……。ご不快にさせて大変申し訳ございません……！ (2021年3月17日 0時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 後、トラスフォーマープライムは知ってます？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2021年1月26日 21時
